オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

キムヨナのエキシビジョン

先日行われました、フィギュアスケート世界選手権のエキシビジョン、ご覧になりましたでしょうか?


真央ちゃんのエキシビジョンのプログラムはいいですね。
真央ちゃんの良さがすごく活かせれていると思いますし、何より真央ちゃん自身がとっても楽しそう
見ているこちらまで楽しくなってしまいますわ。


真央ちゃんは太陽のようですね。
明るくて、エネルギーを外に出していくタイプですよね。


一方のキムヨナは月かしらね。
押し出していくのではなく、引き込むエネルギーが強い。



ところで、キムヨナのエキシビジョンのプログラム、バンクーバーオリンピックの時が初お披露目だったようですけれど、あの時の演技は本当に、本当に素晴らしかった!!!


キムヨナが「月の精」のような、「水の精」のような・・・


柔らかな身体の動きと心が生み出す空気に、吸い込まれてしまいました。



それが、それが・・・
今回の世界選手権でのエキシビジョンでは、微妙な違いながらも、全く違っていまして・・・


出だしのちょっとした動きからして、「あれっ?」という感じでありまして、やはり全体的に動きが固く、そのせいか雑な印象で、音にも乗れずに・・・


驚きでした。。。
ジャンプやスピンといったスポーツ的な要素は、身体のコンディションが物凄く影響するというのは分りますけれど、表現に関しましては、そのスポーツ的要素と比べそこまでコンディションに影響を受けないのでは?と思っていたんですけれど、キムヨナほどの表現力があっても、あんなにも違ってしまうんですね。。。


曲がかかる前の待っているときの顔の表情からして、なんだか気持ちここにあらずという感じではあったんですけど・・・



身体が動かないから、気持ちが作れず、表現力が落ちてしまうのか?


気持ちが作れないから、身体が動かず、表現力が落ちてしまうのか?



どちらも
なんでしょうね。



勢いやノリで押し切るタイプの作品でないものは特に、このあたりのことはとっても大切ですね。
微妙な違いですけれど、生まれてくる空気が全く違ってきてしまいますものね。



キムヨナ選手、お疲れさまでした。
ゆっくり休息の時間が取れるといいですね。