オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

メドベージェワ選手、キムヨナ選手…身体表現

 前回の記事から、だいぶ間があいてしまいました。
実は、今ずっと原稿を書いていまして、そちらにかかりっきりだったのです。

月刊誌での一年間の連載が決まりました。
ここでの記事と違い、写真や図も掲載されますので、
イメージの助けになると思います。
ぜひ、お楽しみに。



さて、平昌での冬のオリンピックが終わって、
こちらももうだいぶ経ちますけれど、
一度だけSNSで発信したことを取り上げたいと思います。





「メドベージェワ選手は首に長さが出るように動くので、

表現が気分ではなく身体を使えたものになるから、

エネルギーが遠くまで届いて空間が大きくなっているなぁ。」




優勝したのはザギトワ選手でしたけれど、
表現という意味では、メドベージェワ選手に魅了された人が
多かったのではないでしょうか?



フィギュアスケートを見ていますと、ほとんどの選手が、
首に長さが出るようには動いていないので、
見ているとだんだん、それが普通になってしまい、
首に長さが出ない動きであることを前提として、
表現力があるとかないになってしまいます。。。



これは、フィギュアスケートに限らず、
ある分野において、

ほとんどの人が同じような身体の使い方で表現をしていますと、

それがその分野での表現のあり方だと、

思わされてしまうんですよね。





そんな中で、
メドベージェワ選手や、キムヨナ選手のような人が出てきますと、
その表現力に目が奪われるわけですが、
どこにその要因があるのか分からないために

他の選手と同じ次元で表現力を比較してしまうんですね。



以前、キムヨナ選手浅田真央選手のことを何度か取り上げましたけれど、
まさに、それなんです。




ひと言でいいますと、
ジェスチャーに気持ちを込めるのと、
内面を身体化させることとの違いになります。




この内面を身体化させる際に、重要な要素が

先述の「首に長さが出るように動く」なんですね。



「首に長さが出るように動く」といいますのは、


「首が長い」ということではありませんで、

ザギトワ選手は、そういう意味では、長いですよね。




バレエでも首の長さは大事な要素ですけれど、
だからといって内面を身体化させられるわけではありません。


むしろ苦手な人が多いようです。



首が長いというのは、ただの寸法の問題です。
一方、首に長さが出るというのは、動きの問題なんです。



以前、キムヨナ選手を話題にしたときに、

「胸がやらかい」

とお話したんですけど、


胸郭上部が頭と連動して柔らかく動くんです。



だから、情感が身体から伝わってくるんですね。
内面と身体が一体化しているわけです。



振付に気持ちを込めても、
そういった動きは出てこないので、
内面は内面、身体は身体、あくまで別々のものを
同時に動かしているだけになってしまうのです。



身体運動表現ではなく、身体演技としての身体表現をされている人は
知っていて損はないと思います。





次回開催日決定!

8月3日(金) 21時〜22時
       

『マイミクロスコープ 


〜夜のアートマイム劇場〜』


 




ワークショップ




3月25日 

『パンチ・突き〜力まない腕・肩〜
https://www.facebook.com/events/159538011493884/




4月1日 

『声(音)が響く身体に
https://www.facebook.com/events/1595424187243730/




4月8日 

『つながる
https://www.facebook.com/events/311248099365907/




4月15日
 

『重心移動と肩甲骨
https://www.facebook.com/events/192706337988195/




4月15日 

『原始歩き同好会





レッスン


Body,Mind&Spirit 

本当の自分の身体は天才だ!







マイムから心と身体の平和を


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