オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

ホメオパシーに打撃!?

ホメオパシー効果否定』日本学術会議 医療現場に自粛要請~


ホメオパシーが何だか凄い勢いで否定されていますね。
今朝(8月25日)の朝日新聞朝刊のトップ記事。


それだけ、信者が増えて来ているということでもあるんでしょうね。
確かに、薬に頼らず自然治癒力を活かした治療となれば、誰もが嬉しいですものね。



ところで、現代医学に否定されたからといって、ホメオパシーに効果が無いというわけでもないでしょう。
けれど、ホメオパシーで治った人がいるからといって、ホメオパシーが広く医療として使えるものだというのもどうかとは思うんですけど。



ただまぁ、日本では法律的に医療行為として認められているもの以外のことで治療をしますと、その良し悪しとは別に、法的な問題は残るわけですから、気を付けないとですね。



それにしましても、法的に認められているものが正しく、そうでないものが間違っているわけではないにもかかわらず、
現代医学がまるで絶対的に正しいかのような振る舞いを見せる、今回の発言に違和感を覚えつつ、
同時に日本ホメオパシー医学協会の「世界的に広く認められているではないか」という何とも大雑把な言い分で、対抗しているのにも違和感を覚えざるを得ませんね。



今のところ、どうも世の中には完璧な治療法が無いようなわけですから、
お互い自らの長所・短所に対してより自覚的になって、
患者さんに出来得る限り、三者的な情報提供、治療法の提案を行っていくのが賢明かと思うんですけれど、
どうでしょう?



どうもこの手のものは、治療する側も受ける側も、宗教的になりがちですよね。
いえ、もちろん、宗教的だからといって悪いわけではありませんよ。
生き方の信条ですから、どんな治療を選択しようと自由ですものね。
その選択に自らが責任を持っていさえすれば。



ただ、いずれにしましても、そもそも治療といいますのは、まず診断ありき。
その診断といいますのが、ある意味では一番難しいと思うんです。
一見、似たような症状だとしましても、その人の生来持っているものが違ったりしますと、治療法は全く異なることもありますでしょ?
漢方もそうですよね。



治療側の方々には、自らの治療法を大事にするよりも前に、目の前の患者さんにしっかりと目を向けてもらえればと思います。