オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

パントマイム「カベ」講座~!!!

パントマイムと言えば?


「カベ」


ですよね。


「カベ」無くして、パントマイムは始まらないというくらい、イリュージョンテクニックとしては最もポピュラーのものですね。



今回は、その「カベ」のコツをいくつかご紹介させていただきます。


いろいろな人がいろいろなやり方(意識)でやっているでしょうけれど、何かしらの参考にでもなればと思います。



まずは、私JIDAIが全くの初心者の方を指導する際に、よく使うやり方。


(1)両腕を楽に前に出しまして(まずは肩幅くらいにしてみましょう)、手のひらを開きます。

    ↓     

(2)その手のひらから「あーっ」としっかり大きな声を出しているつもりになりましょう。

    ↓

(3)その声をお腹から出しているつもりになって欲しいんですけど、
   手のひらが口だとしますと、お腹は脇になります。
   脇の窪みから卵を生み出すような力を入れて、
   しっかりと手のひらからの「あーっ」を力強くしましょう。
   決して肩が上がったりしないように。むしろ下がるはずですから。

    ↓

(4)そのまま手の位置を動かさずに、「あーっ」を強くしたまま、
   体を前後に移動させてみましょう。
   後ろに下がる時は若干肘を伸ばしながら、前に行く時は肘を縮めながら
   体はいつも垂直まっすぐのままですよ。
   腰が引けないように。そしてちょこちょこと前後せず、一歩か二歩で大胆に前後しましょう。




鏡を横目に見ながらしてみましょう。
どうですか?
いい感じだといいんですけど。



上級者には、別のコツを。


・手のひらのテンションの入れ方なんですけど、親指と小指だけ、しっかりとエネルギーを通して、残りの3本指(人差し指、中指、薬指)は、すっと真っすぐにするだけで、あまり力を入れないでみて下さい。



好みもあるかもしれませんけれど、「カベ」の存在が強く感じられると思いますし、
見ている人にも「手のひら」ではなく「カベ」というモノの存在の印象を与えられると思うんです。



今回は「カベ」のやり方、コツを手のことだけでお話ししましたけれど、もちろん、足元から全身にわたって、意識することでより良くなるポイントはあります。


けれど、これだけでも充分、「カベ」の存在を手に感じられると思いますから、
あとは自由に動いて「カベ」を楽しんでみて下さいね!