心と身体が繋がっているというのは、
分っているようでいながら思いのほか自覚しづらいものでして、
けれど上手に自覚出来るようになりますと、
そこから新たな世界が広がっていくのではないかな?
と思います。
特に私たち表現者には、
表現技術としてどう自覚して、どう活かすか?
ということになりますしね。
先だっての「パントマイム・ワークショップ」のアンケートで
◉今日のワークで新しい発見や気づきがありましたら、どんなことか教えて下さい。
という質問に対しまして
◎体の内面が持っているものを、身体で表わそうとした時、自分は体の何%を使って表現していただろうか?
意外に参加していない、身体の部分が多い。と言う事を知らされました。
そして言葉がゆっくりだと、体の動きもゆっくりになる。言葉が速い時に、体をゆっくり動かそうとすると、とても難しい。
つまり思いと動きはつながっていると言う事も改めて知らされました。
そして、
◉今日のワークはどんなことに役立てられそうでしたか?
◎いろいろな事に役立てれそうです。
まず、心と体の動きが連動すれば、無理の無い自然な動きが出来る。
◎マイムやインプロ(即興芝居)をしていると、どうしても先のこと(次の展開とか)、
フリの順番とか、こんな時はこんな形、動きか?見たいな事をつい考えてしまいます。
JIDAIさんから教わったこと身体の使い方が身につけば、無意識に身体が動かせて一瞬一瞬の変化に対応できるのだと思います。
そすれば先のことを考えることなくその場にいられ、キャラクターや感情がリアル出せるようになるのではと思います。またそうなりたいと思います。
◎目が呼吸する状態は本当に参考になりました。
稽古の時や踊るとき、あの状態にならなければ、空間を認識したり、自分を客観視できないのだなと感じました。
◎演じる時に「役に入り込む」と言いますが、
そのシチュエーションになったら自分はどう感じるか、どう思うかっていうような脳によるシミュレーションよりも、
呼吸の使い方、ポジションの使い方によって、感情をコントロールできる、ということが大きな発見でした。
このワークショップの参加者は舞台に立つ機会のある方が多かったのですけれど、
こうやって、今の自分を感じ取って、さらにそれを突破する手がかりを、
単に知識としてではなく体感することで、自分に希望を持ててもらえるというのは嬉しいですね。
私たちは心、心と言いながらも、多くは頭で考えたりイメージしているだけで、実際には心がそれほど動いていなかったりします。
その差を埋めようと、さらに心、心とやっても、ますます頭での思い込みばかりが強くなってしまう。やっかいですよね。
そうやって思い込みが強くなりますと、身体はどんどん固まっていってしまうんです。
身体の融通が利かなくなるといった感じですね。
逆に、心をいろいろな色に染めることが出来ますと、身体も解放されていきます。
だからだと思うんですけど、舞台に立つ方ではない参加者が
「普段感情を抑えがちだけれど、感情を出すことが出来て気持ちよかった。」と。
これ、本当にそうなんですよね。
私自身もともと感情を出すことが苦手で、けれどそれを克服するために『エモーショナル・ボディワーク』を作ったおかげで、
非常に楽に、そして日常では味わえない、あるいは一生味わうことのないであろう感情までもを感じて表に出せるようになったんですね。
そうしますと、「あぁ、思いっきり感情を出すってこんなに気持ちいいものなんだ。」と感じるようになったんですね。
もちろん、エネルギーは凄く使います。ただ、エネルギーを使うからこそ気持ちいいのでしょうし、それが身体も心も解放してくれるんでしょうね。
・・・と、ちょっと話がそれてしまいましたね。
舞台に立つことのない方々も身体を解放して、気持ち良さを味わって今までとは違う世界を広げてもらえたらなと思います。
※ 次回ワークショップは10月14日(日)10時~16時 『シアターカイ』にて
(ご興味ある方は事前に jidai-@nifty.com までメールをいただければ、詳細決まり次第ご案内申し上げます。)
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マイムから心と身体の平和を http://www.geocities.jp/mime_jidai/