自分の専門分野のプラスにと思って、何か習うってことありますでしょ?
私の場合は日本舞踊がそうなんですけど、そういったものに、みなさんはどんな風に取り組まれていますか?
私は日本舞踊を始めてからもう16年か17年か、それくらいになります。まさか、自分が日本舞踊をやるようになるとは思っていませんでしたから、自分でもびっくり!
私、日本舞踊が好きで始めたわけではないんです。
(えっ!?)
ちゃんと見たこともなかったですしね。
(えっ!?)
テレビのドラマなんかで見かける(?)、お座敷踊り(?)のような畳の上で踊るものだと思っていたくらいですから、まぁ、酷いもんですね。
(ええ~~~っ!?)
もちろん、何とか流なんていうものがあるということすら知りませんでした~(笑)
(・・・・・・。)
それでも、今のマイムと出会い、そのマイムのために必要だと思って(という割に、日本舞踊のこと全く分っていなかったんじゃないの!?なんですけどね。。。)、始めたんですよ。
ただそれは、日本舞踊が出来るところを見せられるようになるため、そういうことでやっているわけではないんです。
もし、私が歌のレッスンを受けるようになったとしましても、マイム作品の中で歌を使ってみようというわけではない、というようなことですね。
私はバラエティー的、あるいはいわゆる総合芸術的にマイムをしたいとは思っていないものですから、歌あり、踊りあり、手品あり、アクロバットあり、ジャグリングあり、喋りありといったマイムをするということは、考えられないんです。
ただ、マイムに興味があるんです。
まぁ、単に不器用なだけか、融通が利かないだけですね(笑)
もし、あまり苦労無くいろいろ出来る能力があったら、取り入れてたかもしれませんね。
と、冗談はさておき、こんな感じなものですから、日本舞踊を習い続けていますのは、ただただ自分のマイムに溶け込ませるためなんですね。
人から見て、日本舞踊が見えてこない方がいいんです。
「もったいない」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そうとうに昔ですけど、言われたことがありまして、それは私がブレイクダンスをやっていたのに、全くそのテクニックを見せないのは「もったいない」と。
私の中では、全く取り入れてないわけでもなかったのですけれど、ブレイクダンスを感じさせたのでは、マイムをしている意味がないと思っていたんですね。
これは、いわゆるマイムテクニックも同じようなところがありまして、私としてはテクニックを多用していたんですけど、「テクニックを見せないのはもったいない」と。
確かに、私はテクニックをテクニックと見えないように使っていまして、それは、テクニックが見えてしまっては、マイムが見えなくなってしまう、つまり全体性が失われてしまう、テクニックだけ切り離されて浮いたものになってしまうと思っていたからなんですね。
考え方はそれぞれですね。
と、話がそれてきましたか?大丈夫???
話、続けてしまいますね。
むしろ、私はいろいろと取り組んでいるのに、それがひとつのものに集約されないほうが「もったいない」と思うんですよね。
例えば、料理をしていて、日本料理もできます、中華もできます、フレンチもイタリアンもできます。けれど、それぞれがそれぞれでしかなく、よくて(悪くて?)多国籍料理のようなものになってしまうのは、もったいないと思うんです。
日本料理なら日本料理でありながら、何が違うのか素人には分らないけれど、いわゆる日本料理とは全く違うことだけは分る、そんな感じのために中華やフレンチ、イタリアンを学べていたら、お得だなと思うんですね。
もちろん、家庭料理でしたら、いいんです。バラエティーに富んで楽しいですものね。
まぁ、それぞれの考え方ですね。
みんなが同じ考え方では、面白くないですしね。
けれど、私のクラスに通っている人たちは、私のような考え方の人が多いと思います。
今回のような話は全くしていませんし、強要もしませんけれど、そんな気がします。
それは何も、全てをマイムにつなげていく人ばかりということではありませんよ。色々な人が学んでいます。
マイムのため、演技のため。踊りのため。身体技法のため。健康のため。あるいは生き方、人生の視点のため。それら全てのため。
いわゆるマイムテクニックのためだけという人はいないかな?
マイムクラスなのに~(笑)
そうそう、テクニックだけのつもりでやって来ても、気がついたら、それ以上のものにつながってしまっていたという人も多いですね。
何か習うとき、それをどういう意味合いで習うのか?
単に特殊な技術を身につけたいのか?
それとも他のものと繋げていきたいのか?
人から見て、それと分るようにしたいのか?
人から見て、それとは分らないようにしたいのか?
「骨を意識して、心と身体が納得する動きを見つけませんか?」
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