オーガニック・アートマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

ホリスティック

「ホリスティック」・・・この言葉が、ふと頭に浮かびました。


で、ちょっと言葉の意味を調べてみましたら、ホリスティック(Holistic)という言葉は、
ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(Holos)」を語源としていて、 
そこから派生した言葉には、
Whole(全体)、Heal(癒す)、Health(健康)、Holy(聖なる)…
などがあるようです。


日本ホリスティック教育協会 http://www.holistic-edu.org/holistic.htm のサイト
で書かれていました~。)



このホリスティックという言葉は、大まかに言えば「全体性」なんでしょうけれど、

「全人的」
という言葉が私にはしっくりくるかな?



まぁ、いずれにしましてもこの言葉のポイントは、人(人間)を捉える際に、



「目に見えるものとしての存在」


「見えないものとしての存在」


「個人を越えた宇宙的存在」


という3つの観点に立つことかと思うんですね。



目に見えるといいますのは、ボディ、フィジカルとしての肉体ですね。

見えないものは、。マインド、スピリットですね。

宇宙的存在というのは、なんでしょ・・・まぁ、言葉通りなんですけど、

「神性」とか「自然(性)」でもいいかもしれません。
「ソウル」ですと、まだ個人的な匂いが残ってますから、違和感がありますね。



ところで、私たちマイムは身体表現なわけですから、

当然、フィジカルな目に見える肉体と、その動きによって表現していくのですけど、
それは単に動きを見せるのではなく、目には見えない心を見せるためなんですね。


ですから、

「目に見えるものとしての存在」「見えないものとしての存在」ということの自覚は、
当然、大事にしなければいけないんですね。


ですけれど、それだけでは本当は足りなくてですね、

私たちのマイムは、

「個人を越えた宇宙的存在」「神性」「自然(性)」

といったこと抜きには語れないんです。



ただ、まぁ、あまりこの辺りのことを言いますと、

何だか宗教団体のように思われてしまいますし、
変に自分を見ずに、あっちの方ばかり見ているような人の集まりだと思われてもなぁ、、、
ということで、声を大にはしていません。


でも、やっぱりほんとに大事なんです。



と、そんなわけで、
「目に見えるものとしての存在」
「見えないものとしての存在」
「個人を越えた宇宙的存在」
として、

演劇的に身体表現をする私たちのマイムは「ホリスティック」という言葉と馴染みがいいのではないか?と思ったんですね。


(演劇的にと言いましたのは、具体性のある動きをするという意味です。

1つ1つの動きには意味が無いダンスではない、ということ。)



つまり、私たちのマイムは、この3つのバランスが大事でして、

もちろん、最初のうちは、例えば「目に見えるものとしての存在」として、
動きをたくさん訓練することにになるでしょうし、
人によっては、「見えないものとしての存在」に、
心傾けてレッスンを受けることもあるでしょう。

「個人を越えた宇宙的存在」なんて、わけ分らないかもしれません。

(私が何を分っているのか?だって、怪しいものです。)


けれど、この3つを車輪のように回すことで、

それぞれがお互いを補完しあい、成長を促すことになるのだと思うんです。



マイムをやっていますと、あるところから動きの質が上がらなくなります。

それは、

内面を大事していないから
です。


あるいは、内面ばかりが強くて、動きにいっこうに現れてこない場合があります。

それは、

自分(の身体、動き)に対する客観性がないから
です。


動きも上手で、内面のパワーも強いけれど、空間が生み出されない場合があります。

それは、

未だ個人でいるから
です。



もちろん、私は精進、精進!



こういう「ホリスティック」な世界が、たまたまマイムという形をとっていた

ということかもしれません。
多くの人に、このマイムを届けたいと思います。


潜在意識下で、実は待っているという人がたくさんいると思うんです。昔の私のように。


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