私たちの体で、首と名のつくところは、とても重要なんです。
ひとつは、本当に”首”。
頭が乗っかっている首ですね。
さて、あと４つあるんですけど、どこだと思います？
そう、手首、足首。
それぞれ左右がありますから、４つ。
この５つの首…首、手首、足首が硬いと、いろいろ不都合が。。。
どんな不都合があるか？
まずは、ご自分でこの５つの首を、固めたり緊張させてみると分かりますよ。
どうですか？頭の乗っている首は、分かりやすいですよね？
いや〜な気分ですよね？
もちろん、それだけではないのですが・・・
手首、足首は分かりづらいかもしれません。
緊張させるといっても、うまく緊張させられたのかどうか？？？
普段、手首、足首をそんなに固めてるなんて、まずなさそうですしね。
ところが、ここを柔らかく使うって、意外にみなさん出来ていないものなんですよ。
ストレッチ的な柔軟性があればよいわけではないので、
気がつきづらいのですが、
例えば、足首ですと、私のワークショップ『「立つ」「歩く」レッスン 土台編』で、
みなさんにトライしていただくことがあるんです。
それは、足首に余計な緊張が走ることに気がつくと同時に、それを無くすものなんですけど、
ほとんどの方が、苦労します。
最初から苦もなくできたのは、過去に１人だけだったと思います。
最後までできない人もかなりいます。
では、どうして、多くの人が苦労することを
『「立つ」「歩く」レッスン』の『土台編』としているか？
上級編なのでは？と思われるかもしれません。
足首の動きの柔軟性は、歩く・走るなどの重心移動と密接にかかわってくるだけでなく、
ここが固いということは
（この表現は誤解を招きやすいですね。「繊細さが足りないと」ということです。）
体の軸が上手く機能しないのはもちろん、
丹田も機能しませんし、体が浮いてしまい、
余計な緊張を引き起こしやすいんです。
足首さえ上手くいけばいいということではありませんけど、やはり”土台”です。
ですから、「初級編」とはしていないんですよ。『土台編』です。
ちなみに、出来ない人でも、そこにトライするということで、確実に体に変化が起きます。
最終的には出来るようになっていただきたいのですが、
出来る出来ないにこだわるのではなく、その間の試行錯誤…体の奥深いところでの試行錯誤が、
ゆくゆくのことも含めて、とても意味深いものになるんです。
手首に関しましては、首ともかかわってくるように思うんですけど、
ここに繊細さがありませんと、指先の繊細さが失われます。
指先の繊細さが失われるということは、
脳の繊細さも失われるということ。
事故や病気などで損なわれた脳の機能を回復させるのに、
手先の運動をさせることが有効なことを考えたら、分かりますでしょ？
脳の繊細さが失われれば、当然、判断力や体全体の統制力も下がります。
脳の取り込める情報量が減り、対応力が弱まるということですから、
たかが手首と侮ってはいけない。そう思いませんか？
ところで、四足歩行をしますと、
手首の繊細さが失われた状態になる人が多いことが、よく分かります。
そのことで、腕・肩の動きの柔軟性が失われてしまっています。
（足首にもいえることではあります。
二足歩行でも、足首の繊細さが失われていれば、脚・骨盤の働きは制限されてしまうと思います。）
何度も申し上げますが、５つの首に大事なのは繊細さなんですね。
ストレッチ的な柔軟性でもなく、単に脱力するということでもないので、
意味ある動きをしながら、その繊細さを発揮できなければ、意味がありません。
その点、四足歩行は動作が簡単でいて、５つの首の癖が如実に現れますから、
修正のチャンスも多いように思います。
ぜひ一度、「原始歩き同好会」に参加してみて下さいね。
さて、最後に。
どうしたら５つの首に繊細でいてもらえるか？
まずは、その箇所に触れながら、「ここは繊細な場所なんだ」と思って動かしてみて下さい。
そして、手を離した後も、触れられている感覚を思い起こしつつ、
「ここは繊細な場所なんだ」と動かしてみて下さい。
あとは、ぜひレッスンで！
6月３０日 『エモーショナル・ボディワーク〜伝わる感情〜』
７月２日 『声（音）を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第７回』
７月１２日 『原始歩き同好会』 ５００円！！
７月１９日 『声（音）を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第８回』
７月２９日 『「丹田・軸・脱力」開発ワーク』
7月開講 『アートマイム塾〜シアターカイ本物の俳優修業シリーズ〜』
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ！
