踊りや芝居を観ていて
周りの空気も一緒に動いている感じを
味わったことはあるでしょうか？
それも、
色が変わる
空間がうねる
といった感じを。
先日、クラス生のひとりが自主公演をしました。
彼は、長年一人芝居の脚本・演出・役者、
全てをこなしてやってきてまして、
その活動の助けになればと、
約10年前からアートマイム／オーガニックマイムを
学ぶようになったんです。
他の役者さんに演じてもらったりもしながら
年に数回のペースで公演を打ち続けている、
非常に意欲的な活動をしています。
その彼が、今回は３作品７０分を
ほぼマイムで行なうという冒険に出たんです！
それも、いわゆる分かりやすい
パントマイム作品ではなく、
彼曰く「誰もやったことのない」「前衛的な」マイムを。
果たして…
多くの方が、
いわゆる“スピリチュアルな体験”をしたようなんです。
彼のSNSにあげた文章を
そのまま引用しますね。
↓ ↓
「右手のための小品集」をご覧下さった何人かのお客様に、
直接、感想をうかがうことができました。
やはり、多くの方が、
いわゆる”スピリチュアルな体験”をされたようなんです。
最も多いのが、「色が変わる」という声です。
僕が全身からオーラを出していて、青、赤、紫など、
オーラの色が刻々と変化していくそうなんです。
地灯りのままですから、照明の色は一切変えていません。
きっと、お客様のイメージの中で、色が変わっているのでしょうね。
また、「僕の周りに磁場のようなものが見える」
とおっしゃる方も少なくありません。
僕が動くと、舞台の空間がひん曲がっていくそうなんです。
なかには「舞台の床が液状になり、波打っている」
という方もいらっしゃいました。
さらに、僕の周りで不思議なことが起こるだけでなく、
自分自身に変化を感じるという方もいらっしゃいます。
「自分が宇宙空間を漂っていて、無重力状態になっていた」
「暗黒の中を、どこまでもどこまでも落ちていった」
そのほか、いろいろなタイプの奇妙な体験をされた方が多かったようです。
僕自身は、お客様に”スピリチュアルな体験”をしてもらおう
と思って作品を作っているわけではありません。
普通に、見て面白い作品を目指しているだけです。
何がそうさせるのか分かりませんが、
年々、その不思議な力が強まっているのは間違いなさそうです。
以上になります。
彼は演劇に関して造詣が深く、
数多くのひとり芝居（ときに３人くらい）を作っています。
ですが、
マイムは単に言葉を使わない芝居ではありません。
マイム作品を創るには、
脳の働かせ方を
全く違うものにする必要があるんですね。
そんな試行錯誤の成果と
アートマイム／オーガニックマイムで
学んできた
心と身体と空間の一体化が
観客の方々に
届いたのだと思います。
ただ、
今回の観客の方々の
スピリチュアルな感じの体験、
あまり強調して、
勘違いをされても困りますので、
それはそれとして、
彼の公演を観た、
自身もパントマイム公演をし、
もちろん、他のパントマイムの人を
観ている人が何名かいたのですが、
その人たちは
こんなことを言っていました。
普通は、人が動いているという感じだけど、
周りの空気が一緒になって動いている感じだった。
動きも作品も、
何か広いものを感じた。
彼は決して、いわゆる動けるタイプではありません。
柔軟性もありません。
私とは全く違うタイプです。
けれど、
学ぶべき本質に
変わりはない
ということを
見せてくれたわけです。
学ぶべきは、
心が身体となり、空間を支配し、
観客を包み込み、動かす力です。
最後に、以前の記事を紹介させていただきます。
