声楽家の方で
表現・演技力で悩まれている方は
多いのかもしれません。
声楽・オペラをされている方は、当然のことながら、
歌唱の訓練を積みます。
ところが、舞台に立ちますと、
立ち居振る舞いではすまない
演技が求められるんですね。
ところが、一般的に
演技を学ぶ機会は、ほぼ無いらしいのです。
音大のようなところででも。
そんなこともあって
声楽家の方が、私のところに、
個人レッスンを受けに来て下さいます。
そんな中のおひとりに、
3年ほど前に数回受講下さった方で、
しばらく音沙汰がなかったのですが、
1年間、イタリアにオペラ(声楽?)留学を
してきていたようで、
久し振りに、
先月、2回の個人レッスンと
定期クラスを一度受講して下さいました。
その方から、嬉しい報告が。
無事にオペラの試験が終わりました。
結果はまさかの1位でした。
いつも、ダメダメだったのに、
芝居がよかった。雰囲気があり、強い表現がある
との評価をいただきました。
呼吸も以前より深いところでできるようになったので、
発声も変わりました。
発声のために体が硬くて動けなかったのですが、
今はひとつになってきたと思います。
今回のこの追い込み、
みんながビックリする変貌ぶりとのことで、
私もビックリでした。笑笑
最後、実力が爆発したね。
と言われました。
爆発!あんなに先生たちからも怒られて
みんなから、迷惑がられてたのに
(演技が下手くそ、おばさんみたいで、ぶさいくだと。。酷かったー)
(でも、それをお客様に見せるなんてできないですし、
本当になんとかしなきゃと思ってました。)
自分でも信じられません。!!
でも、点数より、なによりも、
自分の体を認めることができたことが、
1番の進歩です。嬉しいです。
先生に出会って視点が変わりました。
アートマイムの美しさに惹かれました。
神秘的!!!
もっと、深いところから、表現したい!
空間を満たす感覚、呼吸で外と内とつながる感覚を
もっとつきつめたくなりました。
(※ご本人の了承を得て、
一部抜粋・校正して掲載しています。)
個人レッスンでは、
個々の表現・演技力というよりも、
表現力に直結する
根本的な身体の使い方、
空間との関係のつくり方
をメインにお伝えしました。
それに加え、
動きながらの発声などで、
形に囚われない、
動くことに恐れない
心と身体づくりを。
オペラは非日常的な歌声です。
演技もそれだけの力が求められるはずです。
何も学ばずに
気持ちだけで演技をしてしまえば、
歌声とのバランスにちぐはぐさが生じます。
また、
動きの表現力が高まれば、
自ずと歌の表現力にも影響が及びます。
この方の
これからの成長が楽しみです。