少し前に、イギリス人の世界的演出家の作品での
演技指導のオファーがあったんです。
いえ、正確には
オーディション。
演技指導を任せられるかどうかの
オーディションです。
ちなみに、この方
ブロードウェイでは、長きにわたって何度もまた様々な部門で
トニー賞ノミネート、受賞をされているようです。
日本でも多くの作品を手がけ、また
ワークショップも非常に人気があり、
多くの実力派、現役俳優が参加を希望するようで
演劇界では有名とのこと。
…と、私は名前を聞いたことがあるような、ないような。。。
でした(笑)
私は、わけあって、その場で、
過去の映像を見てもらいました。
舞台作品ダイジェストです。
(クリックすると観られます)
両方合わせても
8分くらいの映像です。
とても気に入っていた様子で
「Beautiful !!!」
とは言ってはいましたけれど、
社交辞令かもしれません。
まぁ、その後、いくらかの話をして
(もちろん、通訳の方を通して)
その場は終了。
さて、どうなるか?
…
…
… なんと?!
「出演できないか?」
という話になってしまいました。。。
オーディションの場での発言は、
社交辞令どころではなかったようで、
当初の氏の構想を変更させてしまうくらいの
インパクトがあっとのことでした。
ただ、残念なことに、
その公演期間は、
すでに私の海外公演が決まっており、
スケジュールが合わず、
お話は無かったことに。
演技指導に関しては、
速効性のあるものを求めていたようで、
(形ですね。)
それは、「私ではない」と
さすがに見抜いたようで、
こちらも、無かったことに。
私としても
中身の伴わない形を教えることになりますと、
大きな苦痛を覚えますから、
仕方ないという気持ちと、
ほっとするところとがありました。
ところで、このお話、
私の師匠テリーさん(メキシコ在住)の耳には、
別のルートで届いたようで、
世界的演出家がそれだけ認めていたということは
多少なりとも、恩返しになったかな?
と思えたのでした。
さて、
30歳過ぎまで、全くの演技素人だった私の
とりあえず、このようなエピソードが生まれるくらいにはなれた
その秘密(全く秘密ではないのですが)を、
今月の『月刊秘伝4月号』では
演技の写真をもとに、
「音感覚に、身体は支配されている」
というお話をしています。
踊り、芝居、フィギュアスケート、
その他表現なんでも
携わられている方には、ぜひ読んでいただきたいと思います。
また、シアターX(カイ)での
本物の俳優修業シリーズとして行なわれている
4月から中期に入ります。
塾生募集中です。
こちらも、ご検討下さい。