オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

体幹を使うと弱くなる??

力を強く出そうとして、体幹から動く人が多いですけれど、

むしろ力が逃げていくんですよね。

 

 

体幹とつながった動きであれば、大丈夫なんです。

けれど、

体幹を動かすことで力が出せると思うような動きですと、

ダメなんです。

 

 

何が違うのか?

 

前者の「体幹とつながった動き」の場合ですと、

体幹ほぼ動かないような感じになるんです。

 

後者は文字通り、体幹を動かしてしまうわけですね。

 

基本的に、力を強く出すのに必要なことは、

地面を足で踏んで、その反力を手に伝えることなんです。

 

体幹はその通過点。

 

通過点は勝手に動かれては困るんです。

 

足と手との間で、無駄なくエネルギーを流したいんですね。

その流れと無関係に動かしてしまいますと、エネルギーが逃げてしまいます。

 

そこで、「体幹を固めましょう」といった

これまた極端なトレーニングが出てきたりするわけですね。

 

もちろん、固めてはいけません!

 

 

この体幹と力発揮の関係は、

実際的なパワーの必要がない身体表現の場でも、

重要なことなんです。

 

力強い表現をしようとして、

体幹を力動く動かすことをしてしまいがちなのですけど、

かえって、弱くなる・・・どころか、

 

「なんか無理してるなぁ」

「うるさいなぁ」

 

といったエゴの強い表現、

痛々しい表現になってしまうんです。

 

 

しかも、表現の場合、

単に力強い表現の時だけでなく、

気持ちを強く表現する場合にも、

結局、この手の身体の使い方をしてしまうんです。

 

で、本人の気持ちとは裏腹に、

気持ちが上滑りした表現になってしまう。。。

 

 

だからこそ、演技という表現のために

本当のパワーが出せる身体の使い方を学んでもらうわけです。

 

遠回りのようでいて、実は近道。

 

さて、固めても動かしてもいけない体幹

どうしたらいいのか?

 

・跳ねることの出来る身体

・落下出来る身体

 

この2つの身体を作っていくことを、

クラスではやっています。

 

頭で考えていても、使える体幹にはなりません。

 

頭が先行してしまうがために、

体幹の使い方に勘違いが起きる。

 

 

意味ある体幹に!

 

 

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日本語でも子音と母音を分けると!?

歌声、息を漏らすような感じ、多いですよね?

 

玉置浩二とか平井堅とか

のような感じと言えばいいでしょうか?

 

以前、黒人ゴスペルシンガーの先生が

よく言っていたんです。

 

A~~~

ではなく

(H)A~~~

 

と、H音をつけるようにと。

 

 

けれど、

昔の日本の歌声は、

むしろ、この息漏れ的な発声を良くないものとしていたと思うんですね。

 

能の謡でも、清元、長唄といったものでも、

発声の出だしの音を、息で曖昧にせず、

非常にしっかりとスパッ!と出す。

 

 

で、私の勝手な想像なのですけど、

英語の歌が入ってきて、その発音の仕方から、

息漏れ的な発声、いいね~が広がったのではないかと。

 

と言いますのは、

日本語は子音と母音が離れず密着していますから、

例えば、

「か」はK・AではなくKAなんですよね。

 

まぁ、Kを単体で発音できないわけですね。

言おうとすると、KUになってしまう。

 

そうなりますと、

(H)A~~~のような息漏れの、作りようがない。

 

(H)KA~~~って、無理ですよね?

 

だから、元々、息漏れ発声の発想が出てこない。

 

むしろ、しっかりとKAでもMAでも、発音した方が良い、となる。

 

 

これに対して、英語的な発音、子音と母音が分かれていることを取り入れて

無理な(H)KA~~~ではなく、

K(H)A~~~とすることを思いついた。

 

誰が思いついたんでしょ?(笑)

 

(H)MA~~~は無理でも、

M(H)A~~~は可能というわけです。

 

 

とまぁ、分かりませんけど、

言えますのは、

この発音の仕方に気がついたおかげで、

私の歌に、革命的な変化が起きたことは間違いないんです(笑)

 

ですから、きっと歌の上手い人は、

自然と出来てしまっているんだろうなと思うわけです。

 

で、実のところ、純粋な日本語的発音の仕方の

能の謡も、息を漏らすわけではないけれど、

これをごく小さくやっているのではないか?

密かに思うんですよね。

 

いずれにしましても、

この発音方法ですと、子音付きの高音発声が楽になります。

 

それだけ、言葉としての発声の力みが薄くなってくれるのです。

 

声、楽しい!

 

 

 

 

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「出来るようにやってしまう」ことの弊害

素人(経験が浅い)の人の方が、感覚を掴みやすいようです。

 

同時に、一旦、「出来た」と思ってしまったものが、

足かせになりますね。

 

 

声のワーク上級編では

私が半年くらい前?に編み出した練習法を

皆さんにやってもらうのですけど、

 

前回(先月)は、1人の方を除いて、皆さん良い感じだったんですね。

今回(昨日)は、2人の方が思わしくなく、残りの2人は良い感触を、だったんです。

 

この、思わしくなかった人は、

これまで他で声のトレーニングを積んで来た人。

 

良い感じだった人は皆さん、いわゆる素人

 

良い感じが経験者で、思わしくなかったのが素人、ではないんです。

 

 

 

ちなみに、この練習法は、

私の中では「邪道かな?」と思うところがあったものなんですね。

 

もちろん、非常に有効性の高い方法だと思うので、

ワークショップでお伝えしているわけです。

 

このやり方を閃いた時は、

「おお! これは凄い!!」

自画自賛してましたから(笑)

 

 

とまぁ、ちょっと普通ではない方法なんですけど、

今回の参加者のおひとりが、

本格的にボイトレ(ボイストレーニング)で歌を学んでいる方でして、

その方が

 

「これは、ボイトレで

“ゼロの声”

というもので、重要だけど難しいもの」

 

と。

 

 

びっくりしましたよ!

ボイトレの世界では以前からあった方法だったとは!!

 

(本当にイコールかどうかは、分かりませんよ。似て非なるものの可能性も。)

 

 

 

で、お話戻りまして、

この方を含めて、経験の深い人ほど、難しくなってしまうんですね。

 

 

これは、声に限らず、身体の使い方全般に言えることでして、

既に形が出来上がってしまっていますと、

その形をくつがえすような方法は、身体が拒否してしまうんですね。

 

 

実際には、そこを乗り越えて行けますと、

現状を維持しつつの上達では、絶対にたどり着けないレベルに

到達する可能性が高まります。

 

つまり、

 

目の前の成果を取るか?

 

将来の成果を取るか?

 

というわけですね。

 

 

素人は、そもそも成果を手にしていませんから、

不安、恐れなどありません。

ただ、素直にトライできる。

 

出来てしまっている人は、

つい、出来るようにやってしまうんですね。

 

 

「出来るようにやってしまう」

 

これ、最大のクセ者です!

 

 

素人は出来ないからこそ、素直に身体が使える面があるわけです。

 

自分が出来るようにやってしまいますと、

その延長線上でしか上達しません。

 

 

 

そうしますと、身体も壊しやすいでしょうし、

自分自身、エネルギーの通らない身体に

気持ち良さは感じられないはずなんです。

 

で、モヤモヤする。。。

 

 

そういった身体から発せられるものに、

他者は本当の気持ち良さを感じない。

 

そう思うんです。

 

 

まぁ、とはいいましても、

自分なりのやり方であっても、

それなりの評価を受けているならば、

無理にそこから飛び出す必要はないとも思います。

 

 

何も、より良い身体の使い方になる必要はありませんものね。

 

ただただ、自分自身が納得できるかどうか?です。

 

 

 

 

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真似ると偽物になる?

動作を学ぶ際、

指導者の真似をするかどうか?

 

なかなか、難しい問題です。

 

 

下手に真似をしますと、偽物になってしまいます。

けれど、全く真似しようとしないのも、問題だと思うんです。

 

 

これは、「型」を学ぶときでも、同じです。

 

 

型の場合は、真似ると言いますか、そっくりそのままやるのが当たり前ですよね。

 

ところが、個人を重視して、型を軽視する考えがあるわけです。

 

指導者の真似をしない感じですね。

指導の際の説明を理解するための参考にするだけといったところでしょうか?

 

 

私は、基本的に真似すべきだと思っています。

けれど、同時にすべきことがある。

 

それは・・・

 

自分の身体の構造に則った、エネルギーの通し方を見つけること。

 

 

つまり、教わっている場では、徹底した真似。

そして、

自主稽古で、その真似が意味する指導者の動作の中に、

自分の動作を見つけていくんです。

 

 

その自分の動作とは、

大抵の場合、これまでの自分の動作ではなく、

新しい身体感覚を伴ったもののはずなんですね。

 

そういう意味では、新しい自分の動作を見つけていく感じです。

 

 

型でも同じですね。

型によって、質の高い動作を身につけて、新しい自分を生み出すことが重要。

 

 

形が出来るようになることではありませんね。

 

冒頭で、指導者を下手に真似、と言いましたのは、

この形だけ身に付けてしまうことを意味しているわけです。

 

形が整いますと、なんだかそれっぽくなりますから、

周りからも評価されることがあり、

そこで止まってしまいかねないんですよね。

あくまで偽物として。

 

どうしても、この形のところで止まってしいやすいので、

真似や型が悪く言われるのでしょうね。

 

けれど、真似や型を通してでありませんと、

なかなか新しい自分の動作は生み出せないと思うんです。

 

本質を掴みたいと思うのならば、

しっかりと指導者を見て、真似する。

 

私はそう思います。

 

 

 

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2つの音を同時に出しつつ。

2つの音を同時に発声する。

 

先日の声のワーク上級編で、

皆さんにやってもらいました。

 

 

ホーミー、倍音唱法とは違うと思います。

と言いますか、

違うかどうかが分かるほど、

それらを知っているわけではないので・・・

 

それとですね、

ホーミーを出来るようにしましょう

というものではないんですね。

 

 

喉の開き方と副鼻腔の使い方、

その関係性を味わってもらうためなのです。

 

 

ですから、参加者の皆さん全員、

難なく、味わえていました。

 

ちょっと面白い体験です。

 

 

実は、今回の上級編では、

この2つの音を同時に、がメインではなく、

別の、難しいのではないか?と思っていた響かせ方

メインに取り上げたのですが、

意外にも、皆さん良い感じだったんですね。

 

全力で大きな声を出しても、

全く喉に不安を覚えず、

しかも、

「こんなに出せたことがない!」

という声を、何度も出せてしまったりするわけです。

 

そして、

それだけ全身を振り絞って発声出来ますと、

自然とお尻が締まってきます。

 

ご本人も自分の、この自然に起こる身体の使い方に

驚かれていました。

 

お尻を締めると良い、といった知識を先行させて、

意味もなく形だけそうするのとは、

全く異なります。

 

とても大事なことだと思うんです。

 

 

また、高音も出しやすくなったようで、

別の方は

「こんなに楽に高音が出るなんて?!」

と、驚かれていました。

 

他の方も、「そうそう!」と。

 

 

実は、私自身、この方法で

高音に対する考え方が、

ガラッと変わったんですね。

 

それが、他の人にも有効だということが

はっきりした感じです。

 

 

声のワークは、

声を出さずとも声が出ている状態が重要

ということで

始めたのですけど、

今回は、より深く伝わったようです。

 

 

「声の響く身体は、

エネルギーの通る身体ですね。

声を響かせる感触を保つことは、

声を使わないパフォーマンスでも必要、

ということを感じる時間にもなりました。」

 

 

響声は、楽しく、エネルギーを理解するのに

とても有効。

 

年明け10日に予定しています。

ぜひ。

 

 

 

 

 

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個を消す?エゴが現れる?

「個を消す」とは何か?

 

 

私がアートマイム/オーガニックマイムを語る際に、

決して外すことの出来ない言葉に

「消す」

というものがあります。

 

「身体を消す」

 

「動きを消す」

 

そして

 

「個を消す」

 

 

これは、そのような意識を持つということではないんですね。

 

ここ、すごく重要なところなんです。

 

結果として、そうなるようにする。

 

なんですね。

 

 

 

ここを理解出来ませんと、

かえって、うるさい存在になってしまうんです。

 

それは、

消すといった意識を持つこと自体が、

エゴの強烈な現れだからです。

 

 

消えていれば、いいのであって、

消すという意識を見せることではないんです。

 

見せるつもりはなくても、

意識を持った時点で、

現れてしまうんですね。

 

 

「力を抜く」と似ているかもしれません。

 

抜こうと意識していると、

力んでしまう。

 

それも悪いことに、

本人は抜こうとしているので、

 

「抜けていませんよ」

 

という

身体からの声が耳に入ってこない。。。

 

 

 

同じですね。

 

これがエゴでなくて、なんでしょう?

 

ということなんです。

 

 

といったように、

「個を消す」といいましても、

消すという意識を持った方が、楽なんです。

 

気持ちの持ち方だけの問題ですから。

 

 

一方、結果として消えるようにするというものは、

理解と稽古の積み重ねが必要です。

 

もちろん、消そうという意識を強く持つ稽古ではありませんよ。

 

観客の目、意識から消えることですから、

観客の意識を理解する必要があります。

その上での、正しい稽古です。

 

 

こうして、消した上で、世界を立ち上げるのが、

アートマイムなものですから、

自分を表現したいという人には、

おススメしづらいのですが、

表現したいと思っていない人の中には、

むしろ向いている人がいるとも、思うんです。

 

良い出会いがあればと思います。

 

 

 

 

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それっぽくなるか?それになるか?

それっぽく出来るようになってしまうって、

かなり危険だと思うんです。

 

「それっぽくなる」と

「それになる」とでは、

 

全く異なります。

 

当たり前のようですけど、

これを本当に実践出来ているかとなりますと、

意外に怪しかったりするものなんですよね。

 

「それっぽく」と言いますのは、

とりあえずは出来ている状態で、

 

「それになる」となりますと、

「なる」までは出来ていない状態が続くんですよね。

 

 

私が昔々、パントマイムの「壁」を練習したての頃、

ブレイクダンスをしている人が、

効果的なやり方を教えてくれたんですね。

(初期のブレイクダンスには、この手のムーブメントがあったんです)

 

確かにそれっぽかったんですけど、

私はその方法は全く取らなかったんです。

 

端的に言えば、「ウソ」だから。

 

パントマイムの「壁」なんて、

元々、ウソなんですけどね(笑)

 

 ※ウソだからこそ、真実である必要があるわけです。

 

 

また、やはり昔々、こんなことも。

 

ある人が、「こいつパントマイム結構上手なんだよ」と、

私の前で、その人にパントマイムをやらせるようなことあったんですね。

 

それっぽいんです。

 

もちろん、どう反応して良いのか、困ってしまいました。。。

 

 

 

また別の例。

今度はブレイクダンスのくるくる回る方のこと。

 

パワームーブとも言われる、アクロバティックな動きですけど、

理に適った動きではなく、

筋力で無理やり、小さく縮こまった動きながらも、

出来てしまう人がいたりするんですね。

 

これも、昔々ですから、とにかく出来ること自体が凄いわけですけど・・・

 

 

私も、当時、色々と一刻も早く出来るようになりたかったのですけど、

それっぽくなるのは避けたかったわけです。

 

で、まぁ、ずっと出来ないまま、下手なままで・・・

 

 

もちろん、それぞれの人生で、それぞれの楽しみ方ですから、

それっぽいだけでもいいのですけど、

もし、「それになる」ことを目指しているのだとしたら、

それっぽくなることを避けた方が良いと思うんです。

 

そこで、終わってしまいますから。

 

 

 

もちろん、「それになる」過程でのそれっぽくは、

ここでいうそれっぽくではないので、

いいんです。

 

 

ここでいう、それっぽいとは

素直ではない動き、流れを無視した動きで、

一見上手そうに見えてしまうものですね。

 

 

ですから、それっぽいものは、いくらかは人の目を欺けます。

 

けれど、

自分自身を欺くことは出来ないのではないか?

と思うんです。

 

 

自分自身を欺いて、表面的に出来ているようにしてしまうのは、

一体、何のためなのか?

 

 

ただし、それっぽいことを自覚して、

むしろそれを活かすことは十分に可能で、

それは、欺きではありません。

単に、別のお話。

 

 

少なくとも、アートマイム/オーガニックマイムは、

それっぽくなるためのメリットがないでしょうから、

「それになる」ことを続けやすいことは確かです。

 

 

最後に。

 

分野関係なく、それっぽいことを教えているところに行ってしまったとしても、

初心者ではなかなか分からなかったりします。

 

むしろ、それっぽい方が、分かりやすく、

教えてくれる人も、大抵、クセのない良い人だったりするので、

とっつきやすいかもしれません。

 

 

けれど、学ぶ中で違和感を覚えたら、

その違和感を大事にしたいものです。

 

 

 

 

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