オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2005/11/14 Mon 99%と1%の味わい

念願叶い、リンツ99%カカオチョコを、頂く機会に恵まれました~。うっれし~ぃ!

普通リンツの板チョコって、100gなんですけど、これは50g。見た目の大きさは一緒ですから、それだけ薄いってこと。苦味が強いので、いっぺんに口に入れ過ぎないようにってことなんでしょうね。

さあ、期待に胸膨らませ、封を開けますと、カレーのルーが入っているような容器の中、かなり黒っぽいコーヒー豆が焦げたくらいの色の、チョコといいますかカカオが力強く、その輝きを放っていまして・・・おぉっ!

25mm角くらいの大きさに、割り溝が入っていまして、まあそんな大きさに割り、口に入れますと・・・
すぐには溶けてこないんですね。余計な油分が入っていないからなんでしょう、普通のチョコのようには、すっと表面が滑らかになる感触がないんです。もちろん甘みは感じられません。

けれど、飴のように舐めていきますと、ぬぅ~うっと、重みのあるねっとりさが、舌と上あごに伝わってきまして、何故だか頭の中には、ツヤっと角が無くなって丸みを帯びていく、チョコの姿が浮かび上がってきまして・・・

以前、製菓用のカカオチップ、つまりは100%カカオを食べた時は、質の悪さもあるんでしょうけど、もっとざっらとしていましたし、かなりの苦味で、雲泥の差。

ところが、やはり1%の砂糖が効いているんでしょうか、なんとも言えない、甘みと言うよりは旨味に近いような、そして苦味もあるはあるんですけど、決して苦いって思うようなものではなく。
う~ん、伝えづらいですねぇ。人によっては、もうこれっきりでいいって思うような味ですからねぇ。

少なくとも、「わ~!美味しい~ぃ!」っていう類いの味ではないんですよね。葉巻き(私は煙草すら吸いませんけど)を味わうようなものでしょうか?
「うぅ~んぅ」って、口の中の小さな薄いチョコに、体中の全神経を集中させ、感触、香り、味を確認するよな作業。
そう、美味しさを与えてもらおうとしてはいけない、こちらから能動的に味わいに行かなくては、決して応えてもらえないような感じなんですよ。

「原材料 カカオ99%、砂糖1%」なんて潔い姿でしょうか。このシンプルさに、敬意を表して止みません。
カカオは神からの贈り物。ありがた~く大切に、そして存分に楽しませていただきます。あぁ、神様って素晴らしい!