オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2005/12/20 Tue フィギュアスケートを、楽しみたいんです。

日本のフィギュアスケート界は、かつてない盛り上がりで、男子も女子も誰が、トリノオリンピックに出場出来るのか、気になりますねえ。
浅田真央の特例が、土壇場で認められたりはしないんでしょうか?

ところで、ひとつ気掛かりなことがあるんです。
今回に限らず、スケートに限らずなんですけど、TVのカメラワーク、あれはどうにかならないんでしょうかっ。

みなさんは気になりませんか?例えばスピンをしている時に、上半身だけをアップにしたり、ステップを踏んでいる時に、足元だけをアップにしたり、って。
私はあれをやられる度に、TVの前で声を荒げて怒っています。

一体全体、何を見せようとしているんでしょうか?
いかにも凄いスピン、凄いステップっていうことを、強調したいんでしょうか?
カメラマン自身は、自分のその映像から、そのことを感じ取れるんでしょうか?
動きを分析しようってわけでは、ないですよね?そんなことは、後で別の機会に、やっていただければいいんです。

私はあくまで、演技を楽しみたいんです。
映画のワンシーンを作るかのような、変な臨場感は要りません。素直に見せて下さい。
映像を楽しみたいわけでは、ないんですから。

たとえ足元や、指先に目が行くような演技でも、あくまで全体があっての部分です。アップはカメラがしなくても、私の目が、意識がしますから。
カメラがアップをしてしまうと、何も見えなくなってしまうんですよ。

アナウンサーが喋り過ぎると、かえって盛り上がらなくなるように、カメラマンが映像に凝ることで、かえって被写体が消えてしまうんです。一番見たい、感じたいシーンが、台無しになってしまうんです。
普通に見せることを、恐れないで下さい。カメラワークが凝っていなくても、十分、演技が私たちを楽しませてくれますから。

って、分かってもらえます?楽しみを奪われる、このやりきれ無さ。自分ではどうしようもない、まるで、目の前でケーキを踏む潰されたような、悔しさ、空しさ・・・あぁ。。。
お願いですから、やめて下さいね。