オーガニック・アートマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2006/04/17 Mon 桜餅

長命寺」の桜餅、いただいてしまいました。あぁっ。

かなり名の知れた銘店なんですね。お恥ずかしながら、知りませんでした・・と、誰に恥じるという訳ではないのですが、ただ自分にちょっと恥じております。

ところが、いただいた後の保管状態が悪く・・・何しろ楽屋と、その後の打ち上げのお店という、どちらも暖かめで乾燥気味の部屋でして、そんな所に長時間置かざるを得なかったんです。

そして、夜の11時半頃帰ってきまして、悩みました。その日のうちに、味わっておくべきかどうか。
もうこんな時間。甘いものをいただくような時間ではありませんし。

とはいえ、そんな悩みもほんの一瞬。その日のうちに、ありのままの姿を、いただく。これが、まずは基本ですからね。
私にとって、出されたものを、いつまでも手をつけずにいることは、その食べ物に対して失礼だと。失礼はいけません。人に対しては失礼が多いのですが、食べ物には絶対に失礼をしないよう、心がけています。って、褒められたものでは、ありませんが・・・

あららぁ。。皮の乾燥がぁ‥う~ぅ、時遅し。
変な添加物が入っていないからでしょう、あっという間に、乾いていくんですね。
このままでは、終われません。

ということで、翌日つまり今日、軽く蒸してみました。

ぅんおぉ~~っ!皮のこの滑らかさに、もちっとした歯応え。厚すぎず、薄すぎず、歯にかかる弾力と、口の中に吸い付くような舌触りが、なんて心地いいんでしょう。
昨晩の後悔を補って余りあります。

そして、あんこ。上品なさらぁとした、洋菓子とはまた違った、とろけるような口当たり。砂糖のきつい甘さがなく、豆臭さもない、あの「山田まんじゅう」のような、優しい味わい。

桜の葉っぱも、何ともまろやかな塩味。ふつう、もう少し「桜の葉っぱですっ!」って、感じだと思うんですけどね。

そこで、皮の滑らかな口当たりと、あんこの上品な甘さを堪能するため、葉っぱは全部外して(大きな葉3枚で包まれているんです)、お餅はお餅で、葉っぱは葉っぱで、いただくことにしました。
お餅をひと口いただいては、桜葉を少しいただきと、あっという間ながら、幸せな時間でした。

長命寺」の桜餅、なかなか手に入らないようです。私は幸せものです。あらゆることに、感謝っ!