ハンマー投げの室伏広治氏の紙風船トレーニングのお話、聞いたことありますか?
私は昨日クラス生から教えてもらったんですけど、
スピードスケート五輪金メダリストである高木菜那選手が、
北京冬季五輪に向けてのトレーニングを室伏広治氏から受けていたそうで、
そのことが夜のニュース番組で紹介されていたと。
さて、どんなトレーニングか?
紙風船を潰さないように、けれど思い切り潰そうとするようにして持ちながら、
立ったりしゃがんだり、捻ったり腕を上げたり下げたりと、体を動かす。
どうでしょうか?理解出来ますでしょうか?
「これが本当の体幹の使い方だよ」ということでのトレーニングだったようなんですけど、
エネルギーを通すトレーニングです。
私は、この手のことをすれば、エネルギーが通ることで、
誰もが身体が気持ち良さを感じます、だから、
こういった力の使い方が出来るようにしましょう。
トレーニングはこういったタイプの動きで行いましょう。
と言い続けてるわけですね。
けれど!?
高木菜那選手は、「これ役に立つのかな?」と思いながらも、
ひと月くらい経つと、身体が変わってきたことを実感した
ということなんです。
五輪金メダリストですら、このトレーニングの重要性を認識出来なかったし、
こういった身体ではなかった。
にもかかわらず、金メダリスト!
色々な意味で、衝撃です。
ところで、紙風船トレーニング、ピンと来ている方もいると思うのですが、
これ、マイムですよね。
ただ、いわゆるパントマイムですと、力みになってしまいます。
大事なことは、
「紙風船を潰さないように、けれど思い切り潰そうとするように」
の中の「思い切り」のところ。
これ、「全身の力で」ということなんですけど、
もちろん、全身を力ませることではなく、
全身、特にお腹の力が伝わるようになっている必要があるんです。
と同時に、腕は超リラックス。
この身体の使い方を出来るようにしていき、
かつ出力や動きのスピードをを上げていく。
これがJIDAIメソッドの大事な部分になるのですけど、
もちろん、簡単ではありませんで、
そもそも、
「紙風船を思い切り潰そうとするようにし、けれど決して潰さない」
ということ自体が、禅問答のようで、
訳がわからないかもしれません。
頭で考えていても答えは出ないんですよね。
仮に答えを出せたとしましても、
やって出来ないなら、その答えに意味はありません。
で、まぁ、何が言いたかったと言いますと、
この手の動きの重要性は、
伝わりづらい、理解されづらいのだなということなんです。
私の場合、さらにこの手の動きが、
身体による感情表現にとっても重要だと言っているので、
それこそ、理解出来ないだろうなぁと、
認識を新たにしたところです。
ちなみに、この手のことを
これまでの3冊の著書でもDVDでも取り上げています。
本だけでも身体が変わり、結果を出せるとは思います。
けれど、実際に体験すると、やはり得るものは大きいと思うんです。
興味のある方は、ぜひ!
ということで、少しでも多くの人が、
この手の身体の使い方に目を向けてもらえるようになり、
エネルギーの通った身体(自然と心もエネルギーが通ってきます)に
なればと思います。
アートマイム公演 2月8日(火) 19:30~20:30