ここのところ、股関節の使い方から派生して、
身体の裏と表が気になっています。
股関節と聞いて、どこをイメージするか?
一般的には股、鼠径部の辺りかと思うんです。
けれど、英語ではヒップジョイントなんですよね。
お尻側。
ただ、ちょっと調べてみますと、
日本語でのお尻はヒップではないようでして、
英語でいうヒップは、お尻よりもっと上でしかも横側のようですね。
腰をさするといった時の高さで、横の方と考えるといいのかもしれません。
ですから、ヒップジョイントといえど、
お尻の関節ということではないようなんですけど、
それでも、日本語でいう股(の関節)とは全く違いますよね。
日本語では股、鼠径部といった身体の前側で、
英語では横側とはいえ身体の後ろ側です。
関節の構造そのものは、人間みんな同じですから、
股関節であってもヒップジョイントであっても、
同じ関節のことを指しているわけですけど、
感覚が違いますよね。
鼠径部の奥にあると思うのと、
お尻の上方横側の奥にあると思うのとでは
身体の使い方全体が違ってきます。
日本人は鼠径部側、つまり身体の前側を強く使う感じとなり、
で、大雑把ではありますけど、西洋人は身体の後ろ側を強く使う。
これが冒頭の身体の裏と表ということなんです。
さて、日本人は、鼠径部側に意識(半ば無意識)があるにもかかわらず、
生活様式が後ろ側である西洋になっているために、
足元と体幹をつなぐエネルギーが上手く流せなくなってしまっているのだと
思うんですね。
そのために、裏も表もどちらも使えなくなっている。
私なんかは、裏と表を満遍なく、かつスムーズに移行させるように
使えるようにしておくのが良いと思っているんですね。
けれど、本来の身体と生活様式に齟齬があるために、
容易ではない。
容易ではないですけど、
意識的に股関節の使い方を学ぶことによって、
身体を裏も表も全体をスムーズにつなげて使えるようになるはずです。
そうして、裏も表も偏りなく使えるようになりますと、
「静かでいながら強い」も「ダイナミックでしなやか」といったことが
どちらも出来るようになります。
当然、ケガもしづらくなります。
いずれにしても、次元の違う身体ですね。
また、裏と表のお話、書ければと思ってます。
アートマイム公演 2月8日(火) 19:30~20:30