オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

和太鼓に感謝!

いやいや、実際にやるといいますのは、やはり、ただ想像しているのとは、違いますねえ~。
あらためて、思い知らされました。

この間、ほんの少しですけど、和太鼓を体験してきまして、力の抜きと込めの難しさを、痛感してまいりました。

マイムといいますのは、道具を使わずに、いかにもそれっぽく見せるわけですから、まあ変な言い方になりますけど、ごまかしがきくんですね。

ところが、実際に道具を使うとなりますと、出来てる出来てないが、はっきりしてしまいますから、あぁ~。。。恐ろしや・・・です。

しかも、私、左手は特に固く、ぶきっちょなものですから、まるでお話になりません。
力は抜けない、力は伝わらない。。。あぁ、うらめしや、うらめしや・・・です。

さらに、マイムの場合、腕の力や握力みたいなものは、基本的にはほんとに使いませんのに、バチを握る力が、思った以上に働いていたようでして、その日の食事で、箸を持つ手の重いこと、重いこと。。。とても、お茶碗なんて持っていられません。

とは言いましても、和太鼓、いいですよ~ぉ。
自分の動きの結果が、音や手応えといったもので、見えてきますから、独りよがりではない集中が出来ますし、

ぐっと脚を大きく開いた姿勢で、打ち続けますから、重心の位置が自然にいい場所に来てくれるようです。

姿勢も無理なくいい形になり、力も抜けますので、終えた後の立っている感じがいいのはもちろん、歩きの感じが、非常に軽やかと言いますか、つっかえが無いと言いますか、音が無く、すすぅ~っと身体が運ばれて行くような状態になるんです。

これは、座禅の格好を30分から1時間くらいした後の感じとそっくりです。

と、もうひとつ、腕を振り上げ、下ろす、あのまっすぐなラインと言いますか、筒状の空間と言いますか、これが、どこまでも伸びていくような感じがたまりませんね。
自分がその筒の中に入ってしまい、筒と一体化したような、そんな気持ち良さがありました。

マイムの練習でも、まっすぐな天から地底への直線を意識することはありますけど、それとは、またちょっと違った感じでした。

いい集中をさせていただきまして、ありがとうございます、ですね。

う~っ! 和太鼓っ! 素晴らし~っ!