私たちは、いつも、あるものを見たり、聞いたり、触れたりしていますけど、ただ目に映っているとか、音を感じたとか、というわけではなく、必ずそこに、ある種の感情なり判断なりが入りますでしょ?
たとえば、満天の星空を眺めますと、綺麗だなとか、吸い込まれそうとか・・・ゴミの山を前にしましたら、汚いなとか、近づきたくないとか・・・
けれど、満天の星空が綺麗というわけではないと思いませんか?ゴミの山が汚いわけではないと思いませんか?
たとえば、赤ん坊にとりましては、どちらもただ目に映る「あるもの」であって、綺麗、汚いはないと思いますし、大人にしましても、星空に興味の無い人からすれば、ただの夜空に過ぎず、ゴミ山にしましても、気にならない人は気にならないですものね。
・・・そう、要するに、何か自分の外のものや出来事が、自分の心を動かしているのではなく、自分の心が、そのものや出来事に何らかの認識・価値判断をしているにすぎないわけです。
これを突き詰めていきますと、
世界は全て、自分が作っている
世界は外にあるのではなく、自分の心にある
ということになりますでしょ?
これは、マイムやエモーショナル・ボディーワークをやっていますと、楽しいくらいによ~く分かります。
分かるというよりも、まさに実感、体験ですね。
マイムもエモーショナル・ボディーワークも、あらゆるもの・感情を、自分の心と体で作り出すんですけど、たとえば満天の星空の場合ですと、星空をイメージして、綺麗だなあと思うのではなく、綺麗だなあと思う心が、綺麗な星空を生み出すわけです。
う~ん・・・伝わります?
綺麗なものありきではなく、綺麗だなと思う心が、綺麗なものを生み出し、嫌なものがまず最初にあるのではなく、嫌だなと思う心が、嫌なものを生み出すということ。
マイムに限らず、演技というものは、みんな同じでしょうけど、私のマイムで特徴的なのは、イメージするわけではない、ということかしら?
まあ、いずれにしましても、世界は外にあるのではなく、自分の内にあるわけです。
このことを深く理解し、日常の中で忘れずに、いつも感じられていますと、実に穏やか~ぁな日々を送れますね。
嫌なことが起こらなくなり、嫌な人がいなくなり・・・気分を害することがなくなりますからね。
さあっ!今日もマイムで、この心の練習、練習!