今日は、『ウィッチ・クラウン』をやってきまして、ショーが終わった後の、お客さんの幸せそ~な顔を見ると、ほんとに何ものにも代え難い、嬉しく優しい気持ちになれます。
私は普段、別に優しい人ではありませんから(自慢にはなりませんね)、こんな風に得られる、といますか、与えていただく優しい気持ちは、やはりその時限りのもので、時間が経ちますと、どうしても消えていってしまいます。
そうなんですよね、その時の優しい気持ちというのは、私自身のものではなく、やはり、そのお客さんのものなんだと思うんです。
幸せそうな顔をした人を見ると、こっちまで幸せな気持ちになるって、ありますでしょ?それとおんなじ。私はやっぱり、今まで通り、優しい人ではないんです。
でも、不思議です。そんな私のショーを見て、あんなにも幸せそうな顔をしてくださるんですら・・・そういう方は、幸せとか優しさとかいったものを、感じとるといいますか、見つける才に長けているんでしょうか?
もちろん、そうなんでしょうね。うらやましい・・・おぉっ!私にもそういう能力ありましたよっ!そう、食べることで。
外で食事なんかしまして、味もサービスも、店員さんの雰囲気も含めて、来てよかったな~ぁ、と思いますと、私、相当幸せそうな顔をしているんではないかと思うんです。自分ではその顔を、見ることはありませんし、はっきりとは言い切れませんけど、今考えてみますと、まず間違いないですね。
お店を出る時の「ごちそうさまでした」の挨拶にこもる気持ちが、全然違いますから。自分で言うのも変ですけど、ああいう時の言葉は、輝いていますね。
その一瞬、私から「私」というものがなくなり、私は「ごちそうさまでした」という言葉そのもになっているんですね。私は「ごちそうさまでした」という感謝でしかないんです。それ以外の何者でもないんです。感謝そのもの。
これは至高の瞬間。
こんな気持ちを常に、持ち続けられたら、どんなに素晴らしい世界が広がるか。
これが悟りなんでしょうか?
まあ、とにかく、『ウィッチ・クラウン』を見て、至高の瞬間を味わって下さった方々に、感謝っ!!!そして、至高の瞬間を味わえなかった方々には、ごめんなさいっ!