オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

表現力のある方、ご遠慮願います!

感じる力、イメージする力、何か表現しようとする人には、大切な力ですよね?

あなたはどれくらいありますか?

私はぁぁ、、、どうなんでしょう、、、よく分かりません。。。

さて、ここから先は、イメージ力がそのまま表現力につながる方には、不要なお話。

けれど、もし、イメージは一生懸命しているのに、
表現力が足りない(ようだ)なぁ、、はぁぁ~~、

と思われている方は、ちょっと読んでみて下さいね。

感じる力が物凄っく強かったとしまして、人一倍イメージ力があったとしまして、
もし、黙って目をつぶって、ただ立っていたら、
よその人には全く分かりませんよね?

その人が何を感じ、どんなものをイメージしているのか。

やはり、何かしらのアクションがありませんと、伝わりませんよね?

もし、なんのアクションもなく、十分伝わるのでしたら、何も人前に立つ必要はないですものね。
家でひとり、寝ていてもいいんですから。

う~んん、、、何を当たり前なことを!

って、ほんとに当たり前でしょうか?

ここのところ、演技のお話を何回かしていますけれど、
演じる際に(ダンスなどの表現でも)、ここのところが、
当たり前だと思われていないような気がしまして・・・

だいぶ前にもお話しましたけれど、
どんなに美しいバラの花をイメージしましても、たとえ香りまでイメージできたとしましても、
それで、すぐに人に伝わるかといえば、そんなことは決してないんです。

全ては反応、リアクション。
どういうリアクションをするか?にかかってくるんです。

もし、バラの花を見ながら、昔の恋人のことを思い出していたとしましたら、
バラが美しいかどうかなんて関係ありませんでしょ?
いえ、もはや、バラは無くても構わないんじゃありません?

つまりですね、目の前のバラが美しいということを、人に伝えるために、
あなたがしなければいけないことは、

美しいと感じることでなく、

美しい!
という反応、リアクションなんです。


(但し、大袈裟にということではありませんよ。
くれぐれもお気を付けを・・・)

それも、他人が見て、
あなたが美しいと思っているんだな
と、分かるようなリアクション。


逆に言いますと、美しい!というリアクションさえできれば、
実際に何を感じているかは、関係ありません。
(お腹空いたなぁ。。なんて思っていてもいいんですよ。極端ですけどね。)

で、具体的にはどうするのか?と言いますと、
顔の表情を研究する・・・わけではありません!

いえ、表情の研究でうまくいく方は、それでもいいと思いますけど、
難しいんじゃないかしら・・・と。

私は、呼吸と空間、意識の流れなどを使った『エモーショナル・ボディーワーク』
レッスンに使っているんですけど、
これですと、目に映っているものがどんなものかは全然関係ありませんで、

ああ、私はこれを美しいと思っているんだな

って、なってしまうんです。

美しいと感じようとするのとは、全く逆ですね。


何だかよく分からないと思いますので、別の言い方をしますと、

『エモーショナル・ボディーワーク』の場合、美しいと感じようとするのではなく、その目に映っているものを、美しくしてしまおう、という感じなんです。

受信力・・・感じようとしたり、イメージしようとしたりは、それはそれで、どういうアクションにするかという発信力は、テクニックとしてかなりのところまで、誰でも身に付けることができますから、人前で表現をするあなたも、ぜひ発信力を磨いて下さいね。