有名な脳科学者は、ひたすら
「脳は、脳は」
と言っていまして、
私は
「あなたは、人間である前に、脳なのか?」
と思ってしまうんですけど・・・
けれど、その脳科学者が脳のスイッチをいれるのに、身体を使えと言うではないですか・・・
あるテレビ番組の中で言っていたんですけど、
例えば、本番でリラックスして持っている力を発揮するために、効果的な方法は?に対して、
決まった段取りを踏む、それも出来るだけ身体を動かすことで。と言うんです。
また、リラックスするために、わざと笑顔を作れと。
まるで、脳が人間の主人であるかのような立場をとりながら、
身体が脳のスイッチを入れるというのは、どういうことなんでしょ?
でもまぁ、そんなことはともかく、そんな立派な脳科学者でさえ、身体が脳に働きかける力を認めているということは確かでありまして、それは、まさに我が意を得たりといったところでしょうか。
「気持ちと身体」シリーズでお話しましたように、感情的なものは、身体がご主人様。
(理性は、脳がご主人様なんでしょうね。)
本当に脳が感情を感じるには、身体を動かさないでは、あり得ないということ。
その動き、つまりどの感情のときにどんな動きか?を使いこなそうというのが
ポーリッシュマイムであり、JIDAIマイムなんです。
それぞれの感情に特有の動きが脳のスイッチを入れることで、感情を体験することが出来るようになるんです。
で、その体験がさらに、いい動きを導き出してくれ、そのいい動きがさらにいい体験を生み出し、それがまたさらに・・・
と、循環するんです。
身体に反映されない、単なる脳での感情の思い込みでは、感情を体験出来ませんから、
「演技をするな!」の演技になってしまうわけです。
感情を表現するのではなく、感情を体験することが、演技には大切なことでありまして、
それには身体が重要ということなんですね。
こういったコラムを書き始めて、まだそんなに経っていない頃、
「何故、私たちはカラダを持って生まれてきたのか?」ということに対しまして
「様々な感情を体験するため」
というお話をしたと思うんですけど、我ながらほんとにその通りだと、つくづく思います。
脳は脳で鍛えながら、身体を忘れずに~っ!ですよね。