あなたは自分の感情が、貧相であって欲しいと願われますか？
あまり、そういう方はいないですよね。
では、
豊かな感情をもった人間になりたいな、
感情表現を豊かに、繊細にできるようになりたいな、
と思われたとして、
どうされますか？
いろいろな体験をするようにしますか？
お芝居をされている方ですと、
それこそ非日常の経験、危ない経験をしないと
表現力が磨かれないと考えるでしょうか？
こんなお話があります。
顔のシワ取りとしてのボトックス注射。
これは筋肉を麻痺させるのですけど、
シワとともに、感情も失われてしまうんです。
それは、顔の表情筋が動かなくなることで
脳に感情の信号が伝わらなくなり、
脳での感情発生そのものが失われていく。
他人の表情を写し取るミラーリングも衰え、
共感力も下がる。
ということなんですね。
＜参考＞
「everywhere psychology」
「Newsweek 日本版」
となりますと、
注射うんぬんではなく、
日頃の表情筋の動きが悪かったり、偏っていれば、
感情の“表現”が乏しいという以前に、
脳そのものでの感情の発生に問題があることになるわけです。
表情が乏しい＝感情自体も乏しい
表情が偏っている＝感情自体が偏っている
極端にいえば、そういうことですよね。
個人差もあるでしょうし、国民性もありますよね。
ところで、身体機能を失った場合、リハビリで回復させますでしょ？
ひどい機能喪失の場合は、自分では動かせませんから、
人に動かしてもらったり、さすってもらったりして、
外部からの刺激によって、神経機能を回復させるんですね。
つまり、
自ら動けなくても、段階を踏めば神経が回復して、
自分の意思で動けるようになり、
さらに負荷を大きくすることで、
強度の高い動きもできるようになるわけです。
感情にお話を戻しましょう。
感情を少しでも豊かにするヒントが、
このリハビリにありますね。
ひと言でいえば、
表情筋をいろいろに刺激することですね。
外からの刺激として、
手でマッサージや引っ張ったり、押しつぶしたり、
自ら動かすこととして、
ゆがめたり、口をすぼめたり、目を大きく開けたり…
感情の乏しい方、偏りの強い方は、
顔の筋肉があまり動かないので、
結構、大変だと思います。
どうですか？
感情を豊かにするために、
いろいろな体験をしたとしても、
そもそもの感受性が弱ければ、
感情が動きづらい状態では、
その体験が活かされません。
逆に、
感情が豊かに動きやすくなりますと、
同じ体験からでも、受け取るものがより豊かになります。
で、実は同じ意味で、
表情筋だけなく、頭蓋骨や首・胸周りまで
こういったことをしますと、
より豊かになるんです。
中丹田が開く。
チャクラでいえば、
第４チャクラ（胸）が開くといったところでしょうか。
私自身も、こうやって開いてきた感じです。
表情は内面の現れであると同時に、
筋肉という物理的な動きでもある。
内面という不可触なものと、物体との不思議な関係性。
上手に活かしてみてはいかがでしょうか？
ご相談も、いつでもお受けしますのでご連絡下さい。
