ランニングのフォーム、多くの人が悩みを抱えていると思います。
ミッドフット走法が、人間本来の走り方で、
ヒールストライク向けに作られている底の厚いシューズでは、
ケガをしやすいとして、お話が進められていましたね。
また、『奇跡のレッスン』という番組では、
フォアフットの重要性を盛んに言っていました。
ちなみに、
ミッドフットは、足裏全体、あるいは中央辺りでの着地
ヒールストライクは、踵から着地
フォアフットは、つま先（前足部）着地
になります。
で、
日本人の多くは、ヒールストライク。
シューズは、踵のクッション性を重視しますよね。
そういえば、
『ガイアの夜明け』という番組では、
大手シューズメーカーが、どんな着地法でも、より速く走れるシューズを
開発したという紹介をしていましたね。
さて、何がいいのか？？
の、その前に…
日本人になぜ、ヒールストライクが多いのか？
骨盤が後傾（腰が丸い）していることと、
脚で進むという意識（無意識も含めて）のせいでしょうね。
（学校教育も影響していると思われます。）
骨盤後傾の上、脚を遠くに伸ばそうとしますと、
自然にヒールストライクになりますよね。
もし、この意識（無意識も含めて）のまま、
着地法を変えると、どうなると思われます？
明らかに不自然ですよね。
着地法はランニングフォーム全体の中では
むしろ結果論。
で、そのランニングフォームも
体全体で見ませんと、おかしなことになります。
よく取り上げられる腕の振り方も、
しっかり振ればいいというものではないのです。
膝も上げればいいわけではないのです。
腕振りや膝上げの意識が、
体全体のバランスを崩してしまい、
がんばりが結果につながらない。
その上、（だからこそとも言えるのですが）ケガをしてしまう。
その体全体のバランスは、あくまで体全体の動作からしか作れません。
腕や脚、体幹といった、個々の動きを組み合わせたのでは、
永遠に、それこそ１万年練習しても、
バラバラのままです。
けれど、
そもそも体全体でバランスよく走れたら、苦労しない！
と、毒づきたくなりますよね。
それが、あるんです。
あるからこそ、こんなお話をしているんです。
ランニングのコーチという人の多くは、
もともと走れる人です。
それなりにバランス良く走れる上で、個々の練習を積んできたり、
理論を学んできた人です。
（実際に良いバランスということではなく、
バランスの悪さが意識されていないことも含めて）
土台が違うんですね。
バランスの悪い人が、バランスが良くなるにはどうしたらいいのか？
あるいは、
悪いというほどではないけれど、より良いバランスを求めている人、
そういう人には、それに見合った体験が必要です。
フォームありきではなく、
かといって自分勝手でもなく、
自分の身体の深いところで、まだ眠っている自然なバランス。
これは、実のところ、ランニングに興味を持たない人でも、
体全体のバランス（動きのコーディネーション）という意味で、
重要なことなんですね。
そんな走りのレッスンを
年明けにお届けします。
１月１３日 『重みを感じないで走れる！』
過去に何度か開催し、アスリートの方から、膝を痛めて走るのを躊躇していた
一般女性まで、どなたにも好評だった内容です。
この一度の体験が、
この先の身体の使い方に大きな影響をもたらすことと思います。
ランニングをケガなく、より快適に続けるために。
ご参加、お待ちしております。
