あなたは人前(舞台など)での感情表現に抵抗を感じますか?それとも平気なほうですか?
私は苦手です・・・いえ、苦手でした。
なぜ苦手だったか?・・・
恥ずかしい。分からない。そんな気持ちになったことがない。
同じような人多いと思うんですよ。
感情表現に照れを感じますのは、素の自分をさらけ出すことになるという恐れから、ということはあると思います。
或いは、自分が嫌悪している感情に対しましても、表現することに身体が抵抗してしまうこともありますでしょう。
もちろん、全く想像がつかないというものもありますね。
感情表現を苦にしない人でありましても、もっと幅を拡げたいと思われている方もいらっしゃいますでしょ?
で、いろいろな経験を積めばいいか?
と言いますと、それはそれで有用な面もあるとは思いますけれど、別の方法もあります。
技術を身に付けることなんですね。
感情表現の技術・・・なんていいますと、なんだか嘘っぽい演技を思い浮かべるかもしれませんけれど、私が考える技術といいますのは、
感じる技術。
感情表現で大事なことは、演じることではなく、感じることなんです。
感情を感じる。
これは感情をイメージすることとは違いますし、
何か我を忘れて思い込もうとするようなものでもありませんで、
そういった頭を使おうとするものではなく、身体を使うことで可能になるものなんです。
ここでは説明しきれませんけれど、『エモーショナル・ボディワーク』なる方法をとりますと、
いたって冷静でいながら、激しい感情から微細な感情まで幅広く対応出来まして、
私はこの方法を使うようになってから、感情表現に対する苦手意識が消えてくれました。とってもありがたい方法なんですよ。
『エモーショナル・ボディワーク』を使いますと、頭は冷静なわけですから、
素の自分をさらけ出すという感覚はなく、別の人になるといった感じなんですね。
恥ずかしさが生まれづらいんです。
それにですね、経験の浅い(無い)感情でありましても、出来る表現の組み合わせによって、分かるようになってしまうんですね。
不思議な感じですけどね。
例えば、「恨む」なんて、まるっきり分からなかったんですけど
(やってみて下さい。恨むという表現。睨むのとは違いますからね。)、
今ではその強弱も幅広く、かなりいい感じでいけてるのではないかなぁ、と。
どの程度使いこなせるかにもよりますけれど、クラスでみんなを導いていきますと、
普段表すことのない感情(強さでも種類でも)が生まれてくるからでしょう、すっごく楽しそうなんです。
心が活性化されるんだと思います。
演技の幅を広げるには、身体を通して感じられる感情の幅を広げることだと思うんです。
楽しく身に付けていきましょっ!