『「ない物を見る」事に重点をおき、自分なりの解釈でパントマイムをやってきたのですが、
JIDAIさんのワークショップを受けて身体の動きの深さ、
その動きを分析する事で無意識な部分を意識し表現するという深さに触れ、それを感じることを学びました。
とても濃い時間でした。』
きのうのワークショップに参加して下さった方の言葉です。
パントマイムは誰でも手軽に始められますよね。
何しろ場所もお金もいりません。道具もいりませんし、音楽もいりません。
たたみ半畳のスペースに、自分の体さえあればいいんですから。
テクニックのこつを教わるかどうかはあるでしょうけれど、まぁ、見よう見まねで出来ますし、
それでいて、そのトリッキーなテクニックを使いながら、ちょっと面白いことでもしますと、
なんだかもう、いっぱしのパントマイマ-になれてしまうわけです。
と、何もこれがいけないということではないんです。
素晴らしい!
ことじゃありません?
特別な身体能力やリズム感がいるわけでもなく、どこか練習できる場所や相手を探す必要もなく、手ぶらで思い立ったらすぐその場で出来るんですよ。
それでいて、手品のような驚きが味わえたり、身体を動かす楽しさを味わえたり、空想をふくらます楽しさを味わえたり・・・
マイムはなんてお得な遊びなんでしょっ!!!
で、ポーリッシュマイム(JIDAIマイム)を使いますと、このお得な遊びを、もっともっと楽しく遊べると思うんですよね。
その楽しさといいますのは、いろいろなテクニックが出来るようになるとか、いろいろと作品を発表すとか、そういうことを遥かに超えた
冒頭の感想の言葉
「無意識な部分を意識し表現するという深さ」
これこそが、ただ遊んでいたのでは味わえない、真に楽しい部分じゃありません?
しかも、この一見精神修行の末の世界のようなことが、身体的に作られていくというのですから、つらさなんてどこへやら。
楽しいばかりです。
マイムの入り口は万人に開かれています。
けれど、一般的にはすぐそこに奥があると思われています。
ダンサーや役者さんが何かに使えるのでは?と思ってマイムを習い、
「ああ、こんなものか。」
となってしまうのは、現状では仕方のないことかもしれません。
ところが、真のマイムの深さはそんなところにあるのではないんです。
きのうのワークショップでは、初めてJIDAIマイムに触れた方でも、その一端を体感し楽しんでいただけたようで、これから共に学んでいってくれることになりました。
うれしいですね。
さあ、深く遊びましょっ!