オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

羽が生える!

あなたは走るの、お好きですか?

私は好きではありません。。。

疲れますでしょ?

心臓がバクバクなるのは、あまり好きではないんですよねぇ。。。

いつも申しておりますけれど、私、運動神経は全く良くはありません。
走るのも速くはありませんで、小学校、中学校時代も運動会で一等なんていうものは、全く考えられなかったですね。3等くらいがいいところかしら。。。

その頃、いえ、マイムを本格的に始めるまでは走るというのは、
一生懸命に脚を速く動かすものだと思っていたんです。

ですから、体の重さを感じながら、その重さを頑張って前に運んでいくという感じだったんですね。

楽しいなんて、思えるはずもありません~~~。

根性をつけるためというのも避けたいですけれど、体力をつけるために走るなんて、私には無理、無理ぃ~って感じなんです。。。

にもかかわらず、先日のクラスでは珍しく少し走ったりしたんです。
(屋外練習をしたものですから。)

もちろん、根性のためでも体力のためでもありません。
あくまで身体の使い方のため。

ん?
マイムと走りと、何の関係があるの?って思われるかもしれませんよね。

関係ないといえば関係ありません。はいっ!

走りが遅くとも、マイムは出来ますものね。
けれど、走りの身体使いが分かりますと、

◎ 同じ筋力のままで、身体も脚も軽くなります。
◎ 同じ筋力のままで、低い姿勢での移動が楽になります。
◎ 上半身の脱力(リラックス)が自然とできます。
◎ 姿勢が美しくなります。(背筋がすっとし、腰高に!)
◎ 普通の歩きも楽になります。(もちろんキレイに!)


それにですね、走るってことが、決して重い体を運ぶという作業ではなくなるんですよ。
どうなるかと言いますと、

◇ 羽が生えたように体が浮かび上がるんです!
◇ 自分の脚が自分の脚でなくなるような、軽さになるんです!
◇ 空を疾走しているような爽快感があるんです!



1回の練習でどの程度まで味わえるかは、何とも言えませんけれど、この日のクラスの参加者は、いくらかは感じてくれていたようですよ。

走るって、なんだか持って生まれた才能のような気がしていましたけれど、練習の仕方によりましては、
こんな次元の違った走りを出来るようになるんですね。

特に難しい練習でもないですし、難しい理論を勉強する必要もないんです。
大切なことは、体感ですからね。

たまに屋外でクラスをやるというのは、いいものです。