イメージを膨らませて動きますと、普段とは違った動きが出てくるでしょうし、何より普段の自分ではない自分に出会えるという楽しさ、驚きを味わえますよね。
演劇系に限らず、子ども向けのコンテンポラリーダンスなどのワークショップでも、多く取り上げられるやり方ですね。
もちろん、マイムでもとっても大事。
マイムがジェスチャーであってはならない理由にもなるんですけど、演者の動きや身体を通して、そのイメージしていることが見る人にイメージされるようになってこそマイムだと思うんですよね。
マイムはジェスチャーのような説明的な動きで分らせることではないのですね。
では、イメージして動けばいいのか?といいますと、そうでもないものですよ。。。
イメージといいますのは、頭の中の出来事ですから、それを身体の動きに写す必要がありますでしょ?
例えば、写真を印画紙に写す時、その印画紙は白くないと困りますよね?
インクもフルカラー対応でないと困りますよね?
つまり身体の余計な癖や、神経伝達の悪いところがありますと、イメージしたものとは違ったものが写ってしまうわけです。
身体を使って何かをするとなりますと、柔軟性や筋力の向上が頭に浮かぶと思いますけれど、それよりも、自分の身体の様々なパーツをそれぞれ自分のものとして扱えるかどうか?が実はとっても大事なんです。
ピアニストが右と左の手でそれぞれの音を奏でて1つの曲を生み出すように、ある1つの動きをする際に、右手と左手とさらにあちこちを同時にコントロールする必要があるんです。
で、コントロールするために、まずは知るということが大事ですね。
自分の身体を知らないまま動かすということは、印画紙の色を知らず、インクの色を知らずに印刷するようなものですから、イメージしているものと実際の動きとの間には大きな隔たりが生まれてしまいますよね。
イメージという右脳的に身体を捉えると同時に、左脳で解剖学的に身体を捉えてみてはいかがですか?
おすすめですよ。
11月のワークショップではこのあたりのことにも触れていきたいと思っていま~す。