運動音痴はどうしようもないんでしょうか?
そんなことはありません!
運動神経の悪い良いというのはなんでしょう?
私が考える運動神経といいますのは、ひと言でいいますと
「コーディネーション能力」
です。
自分の肉体を操るための、神経群の感度と調整の能力。
この神経を鍛えるには、小さな子どもの時に、遊びを通していろいろな種類の肉体の動きを経験していき、作り上げていくことがとても重要であることは、言わずもがなですよね。
けれど、神経といいますのは、決してその時期だけで開発が終ってしまうわけではありませんで、いくつになりましても成長していってくれるものなんです。
例えば簡単な例を考えてみましょう。
パソコンのキーボードを打つ速さ、滑らかさ。
初めての時にくらべて、どうどすか?当たり前のように自然に上達していますよね?
スポーツはもちろん、料理などの家事でも、書やお花でも、楽器演奏でも、あらゆることが必ず続けていく中で、上達していきます。
(他人と比べての上手い下手ではありませんよ。自分自身の過去と比較してです。大事なポイントですね。)
これらは全て運動神経の発達です。
もし、全く上達しないなんてことでしたら、それはそのことに全く面白みを感じず、出来るようになりたいとも、出来る必要性もなかったからだと思います。
つまり、神経を自ら閉ざしていたということ。
それは仕方ありませんよね。
ところで、この興味を持ち続けられるかどうか?というのは、やはり、上達出来ているかどうか?上達出来そうかどうか?に強く影響されますよね。
最初は面白そうだなと思って始めてみたものの、なかなか進歩しなくて、嫌になってきてしまったり、恥ずかしかったりでやめてしまう。
ありますよね。
私自身、運動神経は決して良いとは言えない、むしろ悪いくらいでしたから、よく分るんですけど、教え方が悪いと思うんです。
えっ!? 教える人のせいにするの?
何だか一方的に人のせいにしてしまって、勝手なような気がしますけれど、運動神経の土台が違うわけですから、その土台にアプローチしてもらわないことには、どうしようもないと思いませんか?
例えば、いくら腕のいい大工さんでも、地盤がゆるゆるのところに、家は建てられませんでしょ?
少なくとも、柱の根元だけでもしっかりとさせたいですよね。
地盤を固める方法にアプローチしてもらった上で、良い柱の建て方を教えてくれませんとね。
いくら良い柱でも、地面に寝たままではどうしようもありません。。。
と、お話がどんどん逸れていってしまいそうですので、これくらいにしまして、大人になってから運動神経を開発するには、それなりのやり方があると思うんです。
あまり特定の動きばかりにならないように、ということです。
最初にも出てきましたように、(この神経を鍛えるには、小さな子どもの時に、遊びを通して)いろいろな種類の肉体の動きを経験していくことが重要なんです。
それが結局はあらゆることに応用力のある、対応力のある神経として、自分をサポートしてくれるようになるんです。
先ほどお話ししました私自身が運動神経が悪かったということを、多くの人は信じてくれません。
むしろ何でも出来そうだと思われてしまいます。
もちろん、何でも出来るようなそんな凄いこと、あるわけはないのですけど、そう思ってもらえるようになりましたのは、オーガニックマイムのおかげなんです。
パントマイムといいますのは、もともと「全てを真似る」という意味なんですけど、オーガニックマイムでの真似の重要なポイントは、みかけではなく、その本質に迫ること。
ですから、ちょっと話が飛びますけれど、オーガニックマイムのおかげで、ボールを投げるのが上手になる人が何人も出てくるんです。それも本人曰く、全然投げられなかったのに、です。
ゴルフに役立てられる人もいますし、クライミングに役立っているという人もでてくるんです。
もちろん、走るのが楽になったりもするわけです。
ところで、見た目の出来る出来ないは、上達の励みになりますけれど、逆に出来なさを思い知らされて気持ちが折れてしまいやすいですよね。
その点、マイムは出来た出来ないが分りづらい面がありますから、自分との対話はしやすいんです。
大人になってから運動神経にアプローチするには、むやみやたらに体を動かすのではなく、自分の体との対話、それも様々な動きを通しての対話を大切にして下さいね。
それと、「歩き」は全ての土台ですよ。
個人的なトレーニングも受けていますので、どうぞお気軽に。
あなたの体が、本当にあなた自身の体だと感じられるようになればと思います。