身体感性を創る・・・
ということを大事にしていますし、そう思ってレッスンに取り組んでもらえたらなと思うんです。
感性といいましても、決して、頭の中だけで終る思考的な感性ではありませんで、あくまで身体を鍛えるんですよ。
ですけれど、身体を鍛えるということを、単に筋トレしたりストレッチしたりというような、身体の構造物へのアプローチとは考えていないということなんです。
身体感性・・・ひとつは”位置覚”や”運動覚”といった感覚神経に、運動神経といった身体を動かす際に重要な神経回路のこと。
もうひとつは”触”感度としての”皮膚感覚”や、”感情”感度としての”臓器感覚”のことだと思っていただければと思います。
で、今回は、感覚神経と運動神経についてのお話。
まず感覚神経ですけれど、これは深部感覚と呼ばれるものでして、
位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚とありまして、体の各部分の位置、運動の状態、体に加わる抵抗、重量を感知する感覚なんですね。筋・腱・関節・靭帯などの深部に感じるための器官があるようです。
(今回のお話をするにあたって、ちょっと調べてみました。)
これは求心性神経といいまして、感じるという受け身の神経ですね。
これに対して遠心性神経という、体(筋肉)を動かす能動的な神経が運動神経になります。
身体を鍛えると称して、運動神経にばかり気がいってしまいますと、
いつまでもクセが抜けなかったり、人に伝わるような動きが出来なかったりと、要するに自分勝手な動きばかりになってしまうのではないかと思うんです。
動きをコントロ-ルするために、深部感覚を鍛えなければいけないんです。
変な言い方かも知れませんけれど、深部感覚を磨くために動く。
これが身体感性を創るということになってくるわけですから、
オーガニックマイム/トレーニングのクラスでは、カウントに合わせて、あるいは音楽を流しながら動くということをしませんし、ほとんど鏡も使わないんですね。
一人一人が、自分の内部の感覚と向き合うことが大事ということ。
・・・なんだかこんな風に書きますと、私のクラスが物凄くストイックで、禅修行でもしているかのような印象かもしれませんね(笑)
一見同じような身体の訓練をしていましても、こういったことに意識を向けることで、結果は物凄く違ってくるんですよ。
頭の中の”イメージ”がいくら素晴らしくても、深部感覚の弱い運動神経過多では結果は出ませんでしょ?
独りよがり、、、あぁ。。。
ってことになりませんよう。
次回は、”皮膚感覚”や、”臓器感覚”ですね。
マイムから心と身体の平和を
オーガニックな(生きた)カラダに http://jidai.mond.jp/