オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

感情は心でなく、体。

感情といいますと、心の問題であって、体とはあまり関係無いような感じですよね。

けれど、私はそうは考えていませんで、

感情とういのは、ある種の体の状態

だと思うんです。


例えば、「腹が立つ」というとき実際に腹直筋、いわゆる腹筋が硬くなるようなんですね。
まぁ、なかなか、腹を立てているときに自分のお腹に触ろうとはしないですから、実感するのは難しいですけれどね。。。

けれど、逆にお腹をほわ~んと弛ませたままで、怒りの感情って沸いてきそうにないなぁと思いませんか?

(ちなみに、腹直筋といいましても私が思いますに、骨との付着部である第5、6、7の肋軟骨付近がツボではないかなと。)

そして、この腹筋の硬直は脳が指令したものではなく、何か反射的に腹筋が硬直したものを脳が感じ取って、それを腹が立ったと判断しているのではないかと思うんです。
もちろん、腹筋だけの問題ではなく、他の部位もいろいろな変化をしていると思いますよ。
そうでありませんと、腹筋運動する度に腹が立ってしまいますものね(笑)


この部位が普段から力の抜けない人は、普段から腹を立てやすいはずです。
硬直のスイッチが入りやすいんです。
ここにいつも力が入っていますと、呼吸も浅くなりますしね。。
ゆったり深い呼吸が出来ないわけですから、腹も立てやすくなるでしょう。


感情とういのがある種の体の状態と私が思いますのは、ここの例では腹筋が硬直している状態ですけれど、そういった体の変化・状態を、脳がある種の感情と判断するのではないかということなんです。


その意味では、

感情というのは脳では直接コントロール出来ないもの

だと思うんです。

腹が立つって、自分の意思ではありませんでしょ?腹が立ってしまったんじゃありません?
そして、それを鎮めるのも容易ではないですよね?
鎮めるためにと、”カッとなったら深呼吸しなさい”みたいなこといいますでしょ?


感情といいますのは、本人しか感じないものであるのに、自分のものでないような・・・


「真呼吸クラス」などで行っています、私が編み出しました『エモーショナル・ボディワーク』といいますのは、この考え方がベースになっていまして、感情の表出を脳からするのではなく(イメージして行うのではなく)、体を変化させることによって生み出すワークなんですね。

イメージして行うものは、どこか思考的だと思うんです。体より脳が先ですから。

「我考える、ゆえに我あり」とするならば、感情は我ではないと思うんですよね。
そうしますと、感情を認識する行為といいますのはある意味で、自分でないところを認識する行為なのではないかと思うんです。

なんだか面白くありません?

『エモーショナル・ボディワーク』は自分でない自分と向き合うワークでもあるんですね。



マイムから心と身体の平和を

オーガニックな(生きた)カラダに http://jidai.mond.jp/