オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

体感の感度を高める

「意識的に体感するということが、意外に難しいようです。」という前回のお話。


以前クラス生の仲間が
「オーガニックマイムは男性より、女性の方が理解(習得?)しやすい感じですよね。」
のようなことを言っていました。


(そんなことを言った彼も、ここのところ、ぐんぐん分ってきてるんですけどね。)



センス的にいいますと、女性の方がいいかな?と思います。一般的に。
もちろん、性差で片付けたくはないのですけど・・・


例えば、ピラティス
圧倒的に女性が多いですね。
男性には難しいのだと思います。筋力で一見出来てしまうこともありますし、
小さな感覚に目を向けること自体が苦手な上に(筋力で頑張るのが好きなので)、
それが何に役立つのかを自分で見つけられない。
感覚が閉ざしているので、確かに役立てられないのですが・・・



オーガニックマイムは身体表現ですから、ゆっくりした繊細な動きもしますし、力強い動きもします。
それは、例えて言うなら、ピラティスをしながらゆっくり動いたり、速く力強く動いたりするとうことです。ヨガをしながら、と言ってもいいです。


ピラティスは本来リハビリですから、大雑把にえいやっ!ではいけないわけで、繊細な感覚が必要です。
(現状は、女性向け筋トレになってしまっていますけど・・・)


オーガニックマイムは、そんな繊細な感覚を持つことが重要なものですから、
そういう意味で、筋力で頑張ってしまいやすい男性は、ちょっと大変かな?と。


本当は女性も男性もなく、
自分の身体が体感していることに、どれだけ注意を向けられるか?だと思います。
身体のあちこちの無数の声を、同時に継続的に聞き続けられるかどうか。


これは続けていくうちに、どんどん上手くいくようになってきます。まさに継続は力なりです。
(身体を年齢とともに進化させられるのは、ひとつにはこの力のおかげです。)


さて、コツとしましは、自分では出来ていると思えるものに対しても、まだ違うんじゃないか?と常に微調整を加えていくことです。
他人からは気が付かれない程度の調整になると思います。
とはいえ、自分自身の感覚では非常に大きな調整の場合もありますし、大転換!なんてこともあると思います。


他人から見て出来ているかどうかを、問題にしてしまいますと、路頭に迷うことになりますから、
自分にとって、どう出来ているかを大切にして下さい。



これは神経の働きでいいますと、感じる、求心性神経の活性化と、それに対しまして遠心性神経の活性化として、実際に動くということをしていくわけです。
この両方向の神経を活性化していく作業を、常に常にしていくんです。し続けるんです。


そこには常に発見がありますから、楽しくて嬉しくて仕方ない!
といった感じになると思うんです。
結果だけを求めてしまいますと、この楽しさを味わえなくなってしまいますから、要注意ですね。



歩きながらでも、電車に乗っているときでも、いつでも気が付いたら。
自分の身体を楽しみましょう!




マイムから心と身体の平和を。