これが、かなりお客さんを戸惑わせることになっているんです。。。
例えば、絵を観に行って、そこに展示されているものが、古典的なものから、ポップアート、イラスト、マンガ、デザイン画などが、脈絡無く並んでいたらどうでしょう?
絵って何だ???
ってなりますよね?
それでも、絵でしたらまだ普段から自然に、いろいろなタイプのものに接していますから、いいんですけど、パントマイムですよ。。。
一般的なパントマイムのイメージは、非常に狭い範囲に限られています。
基本、コメディーであり、マイムテクニックです。
パントマイムでストーリーを演じるなんて、思ってもみなかったという人は大勢います。
テクニックらしいテクニックが出てこないパントマイムがあるなんて、夢にも思わない人は、さらに大勢います。
パントマイムが内面を深く表せるものだなんて、ほぼ誰も思っていないでしょう。
パントマイムがストーリーを超えたところで、詩的なものを表せるだなんて、あり得ないと思っているでしょう。
しかも、パントマイムはダンスとは違った身体能力が求められるのですが、
(お友達感覚や、面白ければいい!のであれば、それでいいとは思いますけれど、パントマイムかといわれると、???ではあります。
それを横並びに一律な評価をするのは、どうかと思いますよね?
ところが、先ほどのお友達感覚のパントマイムの話ではありませんけれど、
少しでもその作品の見方が分れば、楽しめるかもしれませんしね。
そうでないと、そこで終ってしまいますものね。
それはお互いにもったいない。
ということで、終演後ではありますけれど、先日の試演会の作品紹介をさせていただきます!
これは一目瞭然。ふんづけて死んでしまったネコを必死に隠そうとするその方法は、
さて最後はどうなりますか。
空を飛んできたたんぽぽの綿毛(種)は、また花を咲かせ、綿毛を飛ばす。
余命短い青年が、綿毛を追った先に見たものは、辺り一面のたんぽぽ。
幻だったのか・・・
カッコイイのか?おかしいのか?ノリのいい音楽をバックに、何も無い空間を楽しんで遊んでいく彼の姿に、あぁ、人生って想像力だなぁって思ってしまったら、あなたも彼のお友達!?
砂漠で行き倒れになった男が、顔を上げると蝶が。
がれきや遺体の散乱する地下室に、男がひとり取り残され、出口はどこにも見当たらない。
彼が落ちていく先は絶望であろうか?
彼女に迫ってくるのは、なんなんだ???
痛み、恍惚感、怖さなどの感覚を呼び起こすことで、自己愛を肉感的に訴えようとした作品。
ぜひ、一度観にいらして下さいね。