オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

自分が感じることは危険!?

自分が感じることと、外に伝わることとは逆の場合が多いんです。


これはパワーのこともそうですし、感情表現もだと思うんですよ。



パワーを出したいという時に、自分に力を入れた感じがある場合、
それは力が内向きになってしまって、外側へと伝わらなくなってしまうんですね。


例えば、何かを強く打ちつけようとする場合、
スイングでもパンチでもいいんですけど、
慣れない人ほど、腕・肩に力を入れてしまいますでしょ?
そこに力を入れないと、パワーが出ないと(身体が)思ってしまっているんです。



感情表現も同じように、悲しもうとか怒ろうとかすること、
一生懸命そうしようとすることを目指してしまいがちなんです。
本当にそういう気持ちにならなければいけないと。
そうしないと人に伝わらないと思ってしまっている。。。


ところがこれも、エネルギーが内向きなために実際には、
思ったほど外に(人に)伝わっていないものなんです。



パワーにしましても、感情表現にしましても、
はたから見て”頑張ってる”というのはよく表れる(伝わる)んですけど、
本人が本当にしたいことは達成できていないということなんです。



これは私自身にも言えることではあります。
いやまぁ、ずっと死ぬまで続くことだと思うんですけど。。。



さて、パワーの場合ですと、よくリラックスが大事だと言われますけど、
それはリラックスすればいいという短絡的なことではなく、
エネルギーの生み出し方の問題ですから、
その方法が変わらない限り本当の意味での使えるリラックスは出来ようがないはずなんです。


感情表現の場合も同じだと思います。自分の感覚だけを頼りにしている限りは難しいと思います。
外から見てどう見えるのか?という視点は必要ですよね。



どちらにしましても、外に伝えるためには、今のやり方でもっと頑張るというのではなく、
方法自体について考えてみる必要があると思うんです。
そして、それはおそらく意識の変革が必要になりますから、その新しい方法が技術的に難しいかどうかということよりもまず、真の理解がありませんと身につかないと思います。


しかも、これまでのやり方を封印していくことは、
つまり今まで出来ていたような結果が出なくなることになりますから、
その恐怖感とも闘わなくてはいけない。。。


これが一番やっかいなところなんですよね。
慣れたやり方に戻りたくなってしまいますでしょ?




大抵の場合、自分が感じている状態といますのは屈筋群に力が入っていまして、
それは感情表現でも同じだと思うんです。
開放されていないんです。


いずれも
「エネルギーを生み出す=屈筋群に力を入れる」
という根深い身体感覚・潜在意識が働いてしまうんですね。



この身体感覚・潜在意識を書き換える・・・
一朝一夕にはいきませんけど、私も精進していきたいと思います。





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