マイムは言葉を発するわけではありませんから、声帯を鍛える必要はないんですけど、
ノドは開けるようにしておかなければいけない。
オーガニックマイムではそう考えているんです。
ぐっと力を入れるとき、息を詰めてしまう人が多いのですけれど、
それでは体が緊張してしまい、力が出なくなってしまうんですね。
自分自身に力を入れた感じといいますのは、エネルギーが内に向かってしまっていて、
外には伝わらないものなんです。
ですから、息を詰めてしまいますと、自分では頑張ってる感を強く覚えますけれど、
それはそれだけエネルギーをロスしているということなんですね。
空ぶかしという感じでしょうかね。
息を詰めたくなるときこそ、肉体的に辛いときほど、ノドを開くように心がけたほうがいい。
そして、なるべく顔に力を入れないほうがいい。
レッスンでもよく言うんです。
「気持ち良さそうな顔してね~。」
「いい声で歌いながらって感じでね~。」
「温泉に入っているようにね~。」
ノドに力を入れないようにしつつ、全身に力をみなぎらせる。
これは、いつも意識しておいてほしいこと。
そうそう、呼吸のクラス(水曜の「自己整体真呼吸クラス」)では、
これまでに何回か大きな声を出す練習もしているんですよ。
これなんかは一見、マイムとは関係無さそうですけれど、
ノドの力を抜いてしっかりお腹から大きな声を出して、声を身体に響かせるというのは、
本当に大事なことだと思うんです。
呼吸法で胸式だとか腹式だとかというのは、こだわりません。
(呼吸法はそれだけではありませんし)
オーガニックマイムではエネルギーを通すために呼吸をするので、
一番大事なことは、とにかくノドを緊張させないこと。
ノドは、基本的に空気の通り道。
エネルギーも空気も通りを良く! ですね。