自分の身体と、末永くよいお付き合いをしていく。
これは、私の中で非常に大事な要素なんですね。
みなさんも、多かれ少なかれ同じ想いはお持ちだと思うんです。いかがです?
それは、身体を優しく囲うように大事に扱うのではなく、しっかりと使い込みながら良い道具に仕立てていくと言いましょうか、しっかりといつまでもいつでも使えるような良い道具、身体に仕立てていく、といったことが大事だと思うんですね。
まぁ、簡単に言ってしまえば、死ぬまで元気に動き回っていられる身体ということですね(笑)
で、せっかくならそれを楽しく手にしたいですよね?
ところで、死ぬまで元気に動き回っていられる身体にするために重要なことは何か?
食生活や何か打ち込めるものといたこともあるでしょうけれど、ここでは身体のことに絞りましょう。
柔軟性や筋力でしょうか?呼吸でしょうか?
確かに大事ですね。
ピラティスやヨガは若い人だけでなく、年配の方にも人気みたいですし、30分エクササイズといったものも人気あるみたいですよね。
歪みを取ること。これも人気ある気がしますね。(人気という言い方は変かな?)
けれど、最も重要か?といいますと、私はそうは思わないんですね。
私が思います最も重要なことは、
「自分の身体を自覚すること」
これに尽きます。
筋力があるとか無いとか、柔軟性があるとか無いとか、歪んでいるかどうか、そんなことは二の次でいいんです。
例えば、何かしようとすると、つい力んでしまうという人は多いと思うんですけど、では、どこが力んでいて、その分、どこの力が抜けているか?を自覚しているかどうか?怪しいですよね。
肩周りは自覚しているかもしれませんけれど、では、手の平はどうでしょう?指先は?肋骨周りは?足の裏は?
そもそも、力んでしまうと考えている人というのは、自分で力みに気づくというよりも、人に指摘されて、「そっかぁ、私は力んでいるんだぁ。。。」と思うようになったと思うんですね。(むかしむかしに、言われたことがずっと残っているということもあるでしょう。)
ですから、身体のこと自体は、そんなに自覚出来ていないんです。出来ていないから、いつまでも変わらないわけですしね。
そんな中でいくら柔軟性や筋力を上げても、活かすのは難しいですよね?
かく言う私もそうでした。
まだ学生だったころですけれど、私のパントマイムをしている映像を仲間のお母さんが見たらしく、「動きが硬いわね。」って言ってたよと、言われたんです。
その時は、自分は柔らかいと自信がありましたから(今思うと、バカだなぁと思うんですけど・・・)、「何言ってんだ、パントマイムのこと分らないから、そんな風に思うんだよ。」って。
そう、まるっきり自覚のじの字もありませんでした(笑)
自覚って、結構大変なことなんですよね。
(これは、身体のことだけでなく、内面も同じですね。自分が何を考えているのか、感じているのか、意外に分っていないものです。)
自覚が無ければ、変わるのは難しい。
けれど、自覚があればコントロールするチャンスが生まれます。
で、どうすれば自覚出来るようになるのか?そのスキルが上げられるのか?
これは、もうひたすら自覚するしかありません!!
・・・と言ってしまっては、元も子もないですよね。そんな突き放すようなことはしません。ご安心を。
簡単に言ってしまいますと、
「自覚せざるを得ないことをする」
これまで通りのことをしていて、自覚という感覚を磨くのはかなり難しい。感じていないのに、思い込んでしまったりという危険性もある。
そこで、一番いいのでは?と思いますのは、自分の身体に触れること。骨や筋肉を探り出すこと。そして、ゆるめる。(これをすると、自然にゆるまります。)
こういったことは、運動系のレッスンではあまり見られないと思うんですけど、私のクラスでは「自己整体真呼吸クラス」や「JIDAIメソッド トータルボディコンディショニング」で行なっていまして、これらに参加しているクラス生は、していないクラス生と比較して、明らかに身体への自覚度が高く繊細です。
もちろん、していないクラス生だって、結構自覚度は高くてですね、それは、私のクラスでの
「何これ~!???」
っていうような動きを、いろいろとやらされているからなんです。
これが何の役に立つの???って思われることもしばしばな、動きです(笑)
いや、もちろん、私なりにきちんと意味のある、どれも「これぞ!」と信じている動きなんですよ。ただそれが、「変」と思われるものが多いだけなんです(笑)
けれど、何だかんだ言いながら、自分の身体に新鮮な驚きや楽しさをもって味わってもらえているようで、こんなレッスンですから、ある女性曰く、
「マイムをやっていて一番役に立ったのが、出産の時だった。」
もちろん、お産の時に「かべ、かべ」ってやってたわけではないですよ(笑)
このお話は以前にも出しましたけれど、この女性はマイムを人前でやってみたいとは思っていない、どうして自分はマイムやっているんだろう?と言いながら、2人の出産、子育てで間をあけながらも何年も続けている人なんです。といって、出産に活かすためにマイムをやっていたわけではないですよ(笑)。本人も意外な効用に驚いていたようです。
筋力や柔軟性、足りないものを補うとか、何か身体をモノのように考えて、真っすぐさせなければとかともいいんですけど、こんな身体へのアプローチが、予想もしていなかったものにまで、活かせたのだと思うんですね。
こうなりますと、一生、いろいろな場面で自分の身体を自覚してコントロールしていけますよね。
もちろん、どのくらいコントロールできるかは、そのスキルを磨く必要はあるでしょうけれど、楽しいと思いませんか?
最後は宣伝~。
「骨を意識して、心と身体が納得する動きを見つけませんか?」
今月25日(木)19~21時
ヨガ・ピラティスのワークショップ/養成コース専門スタジオである「BMSR-Lab」でゲスト講師をさせていただきます。
こんな自覚度を高めるレッスンになると思います。
たくさん集まれば集まるほど、楽しさも倍増~。ぜひ!
こちらも!
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【日本アートマイム協会主催 公開レッスン参加者募集中】