前回の記事からひと月近く経ってしまいました。
しかも、あけましておめでとうございますも、すでに遅きに失してしまいました。
（「遅きに逸する」は間違いだそうですね。）
実は身体の使い方で、年末に大きな気づきを得てから、しばらく色々と試しており、
ある意味、混乱の中にいたもので、何かを書くということができないでおりました。
その気づきのひとつは、年末の「JIDAIメソッドTBC（トータルボディコンディショニング）」
で取り上げました、
”肩甲帯”の扱い方
なんです。
（肩甲帯といいますのは、ここでは肩甲骨と鎖骨のセット、ユニットと考えて下さい。）
厳密には肩甲帯だけにとどまるものではないのですけれど、この扱い方に対する気づきによって、
これまでの身体の使い方の弱点といいますか、矛盾点のようなものに気がついたんです。
かなりのショックでした。。。
この弱点、矛盾点ゆえに、生徒さんの習得の足を引っ張っていたのではないかと・・・
それでも、確実にこの新しい身体の使い方のほうが良いことは分かっていますから、
シフトしなければと思うんですね。
で、そうして検証していきましたら、少なくとも矛盾点ではなかった。
大雑把な言い方になりますけれど、より細分化されたということだったんです。
ところが、
細分化されたことで、よりシンプルになったんです。
何だか、変な感じがしますよね。
細かくなったのに、シンプルだなんて。
シンプルということは、奥が深いということでありまして、適応範囲が広いということなんですね。
ということで、そのうちのひとつとして、この新しい肩甲帯の扱い方を基にした走りを、
「身体塾」で皆さんにやってもらったんですね。
身体塾は屋外なので、走りを試すには、とても都合がいいんです。
ものすごい効果でした！
皆さん、
「こんなに楽に速く走れるなんて！」 と驚きの笑顔。
「でも、変なスタイルね。」 って。
そうなんです。肩甲帯を本格的に扱うには、やはりそれなりの訓練が必要なので、
まずは、簡単な方法でやってもらったものですから、
はたから見ますとちょっと可笑し気な格好での走りだったんです。
それは、
「片走り」
とでも言うべき走り方。
このお話は、また長くなりますので、これくらいにしておきますが、
この肩甲帯の扱い方に始まりまして、骨盤の扱い方もさらに一歩進めることができ、
また、年明け初のレッスンが『声（音）を体に響かせる〜身体感覚を磨く』
というものだったんですけれど、この声（音）を響かせるということを、
自分なりにずっとやってきたことで気づけたものなど、
これらが相まって、
自分の中では、大変な気づきに大騒ぎ状態なんです（笑）
自由度が高まり、精度が高まり、エネルギーが高まる。
言い換えますと
いろいろな動きが、今まで以上に楽に確実性をもって行なえる。
繊細な動きが、今まで以上のエネルギーを持たせつつ、
さらに繊細に行なえる。
力強い動き、素早い動きが、今まで以上の繊細さを持って、
より大胆にスムーズに行なえる。
こういった動きに対する安心感は、演技をする際、大きな力となります。
マイムが身体表現だからということだけでなく、本番の舞台で、より内面に意識を向けられるから。
身体、動きのことを考えずとも、内面の変化が、よりしっかりと身体に現れてくれます。
身体表現にかかわらず、自分の身体、動きに対して不安があったり、精度が低い状態では、
どうしても身体、動きに意識を向ける割合を増やさざるを得ませんでしょ？
オーガニックマイム、アートマイムは身体の動きを見せるのではなく、内面の動きを見せる。
身体、動きを通して、内面を見せるもの。
ですから、
本番では、
内面の変化によって、どう身体が変化したかを見極めることと、
それがどう見えているかということに気は使っても、
身体をどう動かそうということへの気は極力使わないでいたいんです。
シンプルな原理で動く
ということは、とても重要になるんですよね。
もちろん、私自身、この新たな気づきをものにするためには、稽古が必要ですけれど、
今後、必要に応じて生徒さんに伝えていき、力にしてもらいたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
2月1日 『声（音）を体に響かせる〜身体感覚を磨く』
2月12日 『「立つ」「歩く」レッスン 土台編／中級基礎編』
2月15日 『表現者のための呼吸 心と身体のワークショップ』
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ！
