オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

敏感・・・過敏?繊細?

繊細であることと、過敏であること。



字だけを見ていますと、全く違うことだというのは、分かりますけど、
実生活で、この違いに気がつけているかどうかは、意外に怪しいような気がします。




先日、ボディワーカー、整体師の方々といろいろとお話をさせていただいた際、


「ボディワークなどをやって、感じやすくなると弱くなってしまう面がある」


「それは、肉体的なものだけでなく、言葉に対しても」


といった話が出たんですね。


(決して、「だから、ボディワークはよくない」という話ではありませんよ。)



その場では、それ以上突っ込んだ感じにはならなかったのですが、
ここで、ちょっと考えてみようと思います。



ボディワークは繊細になるためであって、過敏になるために行なうものではないと思うんですね。




繊細であることと、過敏であることの違い。
どう思われますか?



どちらも敏感であることに変わりはないと思うのですが、




繊細さは、強さを併せ持っている。


過敏は、弱い。




端的にいいますと、こういうことだと思うんです。







ところで、繊細が持つ強さと、過敏が持つ弱さ・・・


これを、能動と受動という視点で見てみると、面白いかなと思うんです。





繊細と過敏、どちらが能動で、どちらが受動か?




私の考えでは、



繊細は受動。


過敏は能動。






まず、過敏ですけれど、
これは入ってくる刺激(物理的に肉体にでも、言葉など精神的にでも)に対して、
能動的過ぎる結果ではないか?と。



つまり、自らぶつかりにいってしまう。



”自分”というものが強ければ強いほど、強くまともに、刺激にぶつかっていく。。



そして、得てして、本人は自分のことを弱い存在だと思ってしまう。





けれど、実は、


”自分”を守るという防御力がとてつもなく強く、

入ってくる刺激を受け入れたり、流したりということが出来ず、

正面から闘ってしまっている。




それが、過敏。






一方、繊細というのは、入ってくる刺激を受け入れたり、流したりということが上手に出来る。



受動力が強い。






繊細と過敏、どちらも敏感であることに変わりはないのですが、
こんな違いがあるのかな?と思いました。





このブログでの身体の使い方のお話の中で、こんな感じの言葉を覚えていらっしゃいますか?




「荒々しさの中に繊細さが必要」



「強さにつながらない繊細は、弱いだけ」





ボディワークは感覚重視ですし、中には、精神的なものも扱いますから、
身体だけでなく、心も敏感になっていきますよね。



もしそれが、過敏では?ということになってしまうなら、
ちょっと立ち止まって見つめ直す必要があるかもしれません。



身体でも心でも、その変化を敏感に感じ取ることが目的にしてしまっているのではないか?



ボディワーク自体は目的ではないはずなんです。



いかに、日常や実践の場で使うか?対応するか?


だと思うんですね。





もしワインの味に敏感で、ソムリエのようだとして、けれど、
このワインではこの料理に合わない、こっちにもあっちも合わないと、
合わなさばかりに目が向いて、不機嫌になるのだとしたらどうでしょう?



たとえ合わないとしても、それはイコール不機嫌ではないと思うんです。



不機嫌にならない別の反応も選択できるはずですよね?





過敏な人から見たら、繊細というのは、ある意味、鈍感かもしれない。


けれど、それは


鈍感とは全く異なる、受動力。






ということで、身体や心の変化を敏感に感じ取ることに捕われるのではなく、
感じてもパッと流してしまう強さを持ちたいと思うんですね。




ですから、少々乱暴な言い方になりますけれど、


「つべこべ言わずに、とにかく、やってみろ!」


ということは、必要だと思うんです。




大きな声を出すというのは、そういう意味で、簡単でいいと思います。
思いっきり走るというのも、いいですね。





その上で、そういったスピード、パワーを要する場面で、どれだけ感じられ、対応できるか?


(感じなくなってしまっては、鈍感です。。。意識に上るかどうかは別として。)



そこのところの訓練を積んでみてはいかがでしょうか?





過敏から繊細になるということは、
スピード、パワーを発揮している場面でも、
あるいは傷つくような言葉を受け取るような場面でも、


心は静かでいられることにつながります。






さて、最後に。



スピード、パワーに主眼を起きますと、一般的にはトレーニングということになりますが、
レーニングというのは、あくまで一般的にですが、鈍感さを増長させる面が強い。



ボディワークとトレーニングとの上手な付き合いが大事ではないでしょうか?



そういった感覚で、私のレッスンを受けて下さると、進歩は早いかと思います。








   7月19日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第8回』

                https://www.facebook.com/events/1607349829536421/




   7月23日 『四足歩行を極める!〜動きのセンスを高める〜』

                https://www.facebook.com/events/1624037071201902/




        7月29日 『「丹田・軸・脱力」開発ワーク』

             https://www.facebook.com/events/1024991104192789/



   8月2日 『「立つ」「歩く」レッスン 土台編/中級基礎編』

                 https://www.facebook.com/events/851987714856152/




          8月9日 『原始歩き同好会』

             https://www.facebook.com/events/1153513671331274/



   8月13日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第9回

              (リピーター限定)』

                 https://www.facebook.com/events/437149816485995/




   8月16日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第10回』

                 https://www.facebook.com/events/860544080687835/

  







  7月開講 『アートマイム塾〜シアターカイ本物の俳優修業シリーズ〜』

                https://www.facebook.com/events/805278032881101/






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