ワインは飲まれますか?
私は残念ながら、あまり飲まないのですけど、
きょうは、
みなさんに「ソムリエ」になっていただきたいなぁと思って、
お話を進めていこうと思うんです。
ソムリエ?
なぜ、急に???
私に美味しいワインを選んでくれというのではありません。(笑)
ソムリエといいましても、ワインではないんです。
自分自身の身体のソムリエです。
・・・身体のソムリエ???
そんな言葉初めて聞いたけど、何?・・・ですよね。
私も、今朝思いついたばかりです。(笑)
みなさんは、整体、カイロ、マッサージ、あるいはボディワークといったものを受けられたこと、
一度くらいはあるのではないでしょうか?
こういったところでの施術家を、身体のソムリエと考えてみていただけますか?
つまり、あなたの身体を良い方向へと導いてくれる、身体の専門家ですね。
ワインのソムリエが、食事にあったワインを選んでくれ、
それを私たちはありがたくいただき、美味しいなぁと感謝するように、
身体に施術を受けて、痛みが取れた、気持ちよく動けるようになったと感謝する。
似ていませんか?
さて、とはいえ、みなさんにソムリエになっていただきたいなぁとは、言いましたけれど、
施術家になることを勧めているのではないんです。
こう言いましたね。
「自分自身の身体のソムリエです。」
あなた自身が、自分の身体の専門家として、
自分の身体を良い方向へ導き、
痛みが取れた、楽になった、気持ちよく動けるようになったと、
日々自分に感謝する。
いいんじゃありません?(笑)
ワインをソムリエに選んでもらいますと、ワインの味を本当にはよく分からなくても、
これが美味しいワインなんだなという経験ができます。
そういった選んでもらうような機会・頻度が少ないと、
毎回そのときは、これが美味しいんだなとは思うものの、
これまでのものと何がどう違って、どうしてこれなのか?といったことは、
やっぱりよくは分からない。
一方、しょっちゅう、ソムリエに選んでもらっていますと、相当な味通になるとは思います。
ソムリエを選ぶ目利きにもなれるかもしれません。
けれど、自分自身で選ぶとなるとどうでしょう?
このソムリエを「施術家」に置き換え、
ワインを「身体」とか「動作」に置き換えてみますと、
何か見えてくるのではないでしょうか?
ソムリエにも施術家にも、それぞれ良さがあり役割があります。
けれど、
ワインは、ソムリエにとっても、あなたにとっても、他者、第三者的存在です。
一方、
身体とか動作は、施術家にとっては他者、第三者的存在ですが、
あなたにとっては一人称のはず。
本来、他人に任せっ放しにはできないですよね?
さらに・・・例えば、「歩く」という動作を考えてます。
唯一絶対の正解があると思われますか?
この料理に合うワインは、世界でこれしありません・・・なんてことがないように、
歩くという動作もいろいろです。
ここではその詳細は省きますけれど、
自分に知識や経験の積み重ねがありませんと、
最初に勧められたワインや、有名だとか権威のあるソムリエの勧めるものを
唯一絶対だと思いかねないように、
歩き方も、このような落とし穴に落ちてしまいます。
重要なのは、ワインを本当に自分の舌で味わえる力であるように、
自分の身体も動作も、自分で判断がつく力です。
ソムリエはワインを自分の舌で味わい、それを信じて私たち客に勧めます。
私たちに味わう力がなければ、
盲目的にソムリエを信じるほかありません。
身体、動作も同じです。
自分の身体、動作を味わう力なくして、何を信頼するのか?という話です。
ワインの味を他人任せにし続けても、それほどの不幸はありませんが、
自分の身体,動作を他人任せにして、一生を終えていくことは、どうでしょう?
そうはいっても、身体や動作を味わうって、そんな難しそうで・・・
そうですよね。
だからこそ、ソムリエのように施術家がいるんです。
どうぞ、頼って下さい。
と、同時に、頼らないで済むようにしていって下さい。
施術家にどんどん質問して下さい。
あなたは素人です。相手は専門家です。恥ずかしくありません。
そして、自分でいろいろな身体の状態、いろいろな動作を試して下さい。
ワインのソムリエも、膨大なワインを飲み比べて、徐々に分かるようになったわけですから、
トライ(トライアル)&エラーです。
「自分自身の身体のソムリエ」
一緒に学べたら、いいですね。
6月30日 『動作塾 特別講座』
(刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ)
7月17日
7月21日
7月3日 『声(音)を身体に響かせる〜自分の内を外へ広げる』
8月7日 (ホールにて)
7月10日 『動作塾』
(足捌き・フットワークと打つ・投げるの連動性)
Body,Mind&Spirit
本当の自分の身体は天才だ!