オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

声を使わない人ほど、声を響かせたほうがいいワケ

今回は「声を使わない人ほど、声を響かせたほうがいいワケ」と題しましたが、
お話の核となりますのは、




「呼吸」と「張力」です。



 
呼吸が大事というのは、どなたも同じですよね。
とはいえ、しっかりとした呼吸をしているか?となると、かなり怪しくなりませんか?



張力といいますのは、筋肉信仰でもなく脱力信仰でもない、第三の道として、
前々回の記事でお話した身体の使い方ですね。
多くの方に、ご賛同いただけたという実感があります。ありがとうございます。




張力という考え方によって、力みや脱力し過ぎをなくして、
最適な力の入れ加減を体得しましょうということですね。





適切な力加減と、適切な呼吸・・・呼吸と張力を結びつけることは、
どなたにとっても、大きな意味を持つと思います。






けれど、そのことが抽象的な理論では意味がありませんでしょ?


具体的に実感できる。取り組みやすい。そして、上達具合が自分で分かる。
そういうもののほうが、いいと思いませんか?




それが、声を響かせるということなんです。




適切な力加減と、適切な呼吸を実感できるのが、声ということ。





どうして声を使わない人にお勧めするのか、お分りいただけると思います。



 
声を使わない人とは、私のような身体表現者やアスリート、楽器演奏家、整体などの施術師といった、
何かしら外(他人、モノ)に向かって、声ではないエネルギーを出していく人を想定していますが、
もちろん、会社員、主婦でも。






こういった声ではない形で、エネルギーを出していく人は、


呼吸と張力の上手な使い方を、非常に実感しづらいからです。







そのために、


力んでしまうか、脱力し過ぎてしまう。
思いが、空回りしやすい。
頭と体がバラバラになりやすい。


そして、その改善策が見つかりづらい。





どうですか?思い当たるところありませんか?
 


もちろん、声を使う人にも、今回のお話がさらなる上達につながることと思っています。






さて、では、声を響かせ、呼吸と張力を使えるようになると、どうなるのか?


それは、実は、単に適切な力加減、適切な呼吸になるというだけではないんです。



それが、『遠吠えとバッハ』『体の外を動かす』で、紹介したことだったんですね。





ところが、『第三の道』の記事の前後で紹介したこの2つの記事には、反応が良くありませんでした。
私の書き方が分かりづらかったのかもしれないと思い、今回、こうしてお話している次第です。





この2つの記事に共通していますのは、「空間感覚」の重要性です。




空間感覚によって、先の記事でも紹介しましたが、
バイオリンの音がより届くようになった。
終盤の疲れが出てくるころが、全く問題無く乗り切ることができたと。


自分が思っている自分の体の枠の外にありありともう一回り大きい指
(体全体ではなく、特に指先に感じられました。)がありました・・・
体を動かしている、というより、その体の外を動かすために動かしている感じでした。


関節とか筋肉とかそんなものはそういえばあったのかな?と思うような身体感覚。







つまり、「呼吸」と「張力」によって、

これまでの努力・想像の延長線上にはない、到達点

が見えてくる、実現できるということなんです。







どいうことかといいますと、これまで一般的には、心と身体を分け、
一方では、自分の身体をどうするか?といった、筋力や柔軟性、脱力という物理的な努力をし、

もう一方では、心を整える、リラックス、イメージトレーニングといった抽象的な面で努力をする。
そんなことが求められていたと思います。





ところが、「呼吸」と「張力」という、これまでとは違ったアプローチによって、
その全てが一気に手に出来るんです。




抽象的な面だと思われていたことが、

声を響かせるという、具体的な「呼吸」と「張力」を通じて、

実感を伴うこととなり、




筋力や柔軟性、脱力といった、

相矛盾する要素にどうするのが一番いいのか?

といった疑問も、

いともあっさり解決してくれる。







私はマイムを教え始めた当初から、
マイムをやっていて声が良くならないのは、何かが間違っていると言ってきたのですが、
実際のところ、クラス生を見ていますと、
その人の声の出し方(響かせ方)と、舞台上でのエネルギー(具体的な技術力ではなく)には、
相関関係があります。良く似ているのです。




面白いですよね。声を使わないマイム・身体表現と、声が同じだなんて。






ところで、大声というのは、声を響かせるのとは違います。


むしろ、響きのない大声にしかならない人の場合、エゴの強さが前面に出てしまうようです。


というのは、大声は張力ではなく、強いて言えば筋力、縮める力だからです。







声を響かせることには、単に声だけの問題ではなく、思った以上の力があるのです。




力み、脱力し過ぎ。思いの空回り。頭と体がバラバラ。・・・


エネルギーを肉体の問題、あるいは心の問題にしてしまう。・・・


こういったことを、何とかしたいと思われる方は、
声を響かせることに目を向けてみてはいかがでしょうか?




プライベートでのレッスンもお受けしています。お気軽にご相談下さい。


 
 
 
 

         7月2日
       

        『アンドロイド

         in シアターX国際舞台芸術祭2016

              https://www.facebook.com/events/235050900202469/


 
 
 
 
   6月16日 『声(音)を身体に響かせる〜自分の内を外へ広げる

                 https://www.facebook.com/events/1716082898604651/


           7月3日 
                 https://www.facebook.com/events/1762747490637807/


           8月7日 (ホールにて)
                 https://www.facebook.com/events/1551522401809300/


 
 
 
        6月26日 『ストレス・緊張を抜き去る

              (頭・アゴ・首をゆるめる)

                https://www.facebook.com/events/1745930962295495/

 
 
 
            6月29日 『足の丹田

            (全身を一気に整える秘穴・秘訣)

               https://www.facebook.com/events/1735450000035744/

 
 
 
 
          6月30日 『動作塾 特別講座

        (刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ)

                 https://www.facebook.com/events/1620328011627026/

           7月17日
                 https://www.facebook.com/events/463087577230400/

           7月21日
                 https://www.facebook.com/events/1917151228511694/
 
 
 
 
             7月10日 『動作塾

           (足捌き・フットワークと打つ・投げるの連動性)

                 https://www.facebook.com/events/469241386609064/

 

      7月10日 『原始歩き同好会』(アーシング・スタイル)            
              https://www.facebook.com/events/1008132402573289/

 
 
 
 
        8月21日 『リラックスとエネルギー

         (発声・響声・響音と身体表現の関係から探る)

               https://www.facebook.com/events/609199012592139/



 
          8月25日 『第三の道 張力

         (四足歩行を通して身体の使い方を見直す)

               https://www.facebook.com/events/234092753642844/
 
 
 
 
 
 
 
 
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