親指に大きな負担がかかるお仕事されている方は、
親指だけでなく前腕まで張ってきてしまうことがあります。
どうしたらいいか?
先日、施術家の方への個人レッスンの際に、その親指の相談が。
筋膜を調整(リリース?はがす?)する際、
親指で引っ張ることが、多いそうなんです。
で、実際にどんな風にされるのか、見せてもらいました。
はぁ、はぁ、なるほどぉ。。
親指の屈筋系を働かせ過ぎでした。
(親指だけではありませんが)
ただし、そこでそのことを指摘しても始まらない。
今回の場合では、良い使い方を言葉で説明しても、
かえって混乱するだろうと思い、
見本をやってみせることにしました。
そして、形をそっくり真似してみて下さいと。
そうしますと、親指だけを真似しようとしていることが分かりましたので、
親指以外の指の形、角度などにも注意を払って見てもらいました。
それでも、まだ見落としている点があったので、
さらに、指同士の間隔や置き方にも注目してもらいました。
いい感じになりました。
次に、動かし方ですね。
私がその手の形で動いてみせつつ、
押し込むことで親指に返ってくる圧力を、どこでどう受けるかの説明をし、
ご本人にやってもらいました。
「わっ?! 全然違う!!」
「すごく、いい感じです!!」
元々されていた形や動きと、一見、そんなに大きな違いはありません。
ですから、何か特殊な方法を伝授したみたいなことではありません(笑)
この方の場合は、筋膜へのアプローチですから、
親指の負担といいましても、
筋肉にぐーっと働きかける方に比べたら、随分軽いものだとは思うのですけど、
それでも、毎日何人もの方に施術をしていますと、大変ですよね。
小さな負担も、大きな負担になっていきます。
そして、痛みが出るようになってしまいますと、
その本来の小さな負担ですら、かけられなくなってしまいます。
施術者本人にとって、楽な身体の使い方であれば、
受け手の方への効果もアップします。
それは、施術者の身体と受け手の身体が対立しなくなるからです。
受け手の身体が、施術者の身体(手や指など)を異物として捉えられないように
というのは、とても重要なことですよね。
楽器演奏でも同じではないかと思います。
本人の身体のためはもちろん、
効果という点でも、楽をすることをおススメします。