オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

美しさへの作為が見えると、美しくなくなる。そこで・・・

美しく動けたら

いいなって、思ったことありませんか?



どうしたら、美しく動けるのでしょう?





ところで、そもそも、美しいとはどういうことか?
私たち人間は、何に美しさを感じるのか?




まず大事なのは、

きれいな動きと美しい動きの違い、ですね。







きれい・・・外面的に整っている


美しい・・・内面の整いが外面に現れている




きれい・・・意図・作為が透けて見える 自分(観る側)と同じ人間を感じさせる


美しい・・・普遍的で永遠性を感じさせ、(人間を感じさせないために)死や恐れを感じさせることも




きれい・・・だれでも分かる


美しい・・・分かる人と分からない人がいる





こんなところでしょうか?




さて、こうだとしまして、これでは美しい動きをするといって、


どうしたらよいのか、さっぱり分かりません(笑)






そこで、このようなキーワードに変換してみました。






無駄・無理がない


淀みがなく、流れ続けている


きれいかどうかを分からせようとしない





どうでしょうか?



一見、唐突に映るかもしれませんけど、照らし合わせていただくと、
それなりに納得していただけるのではないかと思っています。



(内面の整いといいますのは、
これらのキーワード全てを兼ね備えられれば、成立するのではないかと考えます。)





一抹の不安はありますけれど、納得いただけたものとして(笑)、
お話を進めさせていただきますね。






このキーワード、ある程度具体的になったとはいいましても、
自分の動きが、本当にそうなっているのか?




そういった心がけをすれば、それで上手くいくのか?





やはり、ここは

検証したい!






ということで、私が使っている方法をお伝えしたいと思います。




それは、古武術教室で行なわれるような、
力を入れていないのに押されてもびくともしなかったり、
あるいは押さえられているのに、関係なくずんずん動けてしまったり…
といったようなものなんです。





もちろん、武術を身につけることが目的ではありませんから、

例えば、バレエの腕のポジション(アン・オーとかアン・バなど)

や、動きの軌道がきちんととれているかどうかを、
ある種の抵抗を加えたりすることで、検証するんです。






検証方法だけでなく、改善方法をよく分かった上でないと難しいのですが、
腕だけで形を作っているのか?全身が作用しているのか?も、
こうした方法ではっきり分かりますし、
力を抜くということも、体感として伝えることができます。





歩き方、立ち方、座り方、食事の姿勢、手の伸ばし方・・・

いろいろなものが検証できます。


バイオリンなどの構え方にも応用できます。







一度でも、こういった経験をしますと、自覚できることがたくさん出てくるんですね。






普通は、先生から注意を受けるから、

自分がまだ出来ていないと思うだけで、

本当の意味での自覚は生まれないものです。





なにせ、本人は言われたことを、必死できちんとやろうとしているんですから。





では、

何が自覚できるのか?





自分がどこで流れをせき止めているのか?



    どこに余計な力を入れているのか?



 体幹を使えているか?



    足元から手先まで流れているか?



無駄・無理がないか?



    気持ちばかり先行していないか?



 動きがスムーズか?途中で質が変わっていないか?



    動きの出だしに迷いがないか?



呼吸を止めていないか?







効果は絶大です!




私も自分のクラスで、こういった検証方法の精度が上がったおかげで、
クラス生の自覚の仕方が半端なくなりました!



しかも、楽しいんですよ!




美しさという、分かりづらいものが、

出来る出来ないが分かりやすい形で、

検証できるのは、

心的ストレスが少なく、達成感も生まれやすい!





いいことだらけですよね。







美しさというのは、きれいとは違って、結果だと思うんですね。


美しさへの作為が見えると、美しくなくなる。





ですから、




自分できれいだなと思う形・ポジションや動きで、

「無駄・無理がない」「淀みがなく、流れ続けている」「きれいかどうかを分からせようとしない」

が出来ているかどうかを確かめてみる。

そして、精度を上げる。





これを、私なりの表現として、ひと言で言いますと、


「エネルギーに自分を捧げる」





そのことが、美しい形・ポジションや動きへの近道ではないかと考えるのです。




この検証方法として、今回紹介した古武術教室的方法が、実践的なのではないかというお話でした。



どうぞ、工夫して試してみて下さいね。








         9月19日
       

      『マイミクロスコープ 

     〜夜のアートマイム劇場〜』

         
     今回はゲストをお招きしての特別な夜です。19時開演。


               https://www.facebook.com/events/566204283566920/








           9月11日 
『共感力を高める

        (刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ)
                
              https://www.facebook.com/events/502059039996020/




  9月15日 『刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ
                
             https://www.facebook.com/events/1212374795492742/






        9月25日 『声(音)を体に響かせる

              (自分の内を外へ広げる)

               https://www.facebook.com/events/603930286454499/




         9月29日 『呼吸力 こきゅうぢから

             
               https://www.facebook.com/events/1763971013875477/               




   10月6日 『刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ
                
               https://www.facebook.com/events/1639873276329094/




        10月9日 『声(音)を体に響かせる

              (自分の内を外へ広げる)

               https://www.facebook.com/events/1668430346810049/




            10月16日
 『動作塾

                  (パンチ・突き)

                https://www.facebook.com/events/1770024783237021/




      10月16日 『原始歩き同好会』(アーシング・スタイル)            
              https://www.facebook.com/events/337332639945713/






Body,Mind&Spirit 

 本当の自分の身体は天才だ!







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