重心移動・・・よくいわれる「体を棒のようにして倒す」という考え方のおかしさを、
前回お話しました。
では、どうやって重心移動を生み出したらいいのか？
今回は、そんなお話。
私は飛脚にその答えを見つけました。
（人によっては、何を今さらかもしれませんが、私は私で気づいたので、いいんです 笑）
飛脚、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、１日に２００キロを移動したといわれています。
重心移動の達人ですね（笑）
そんな飛脚は荷物を持つのに、直接持つのではなく、
棒の先にくくり付けて、棒を担いでいるんですね。
ここに秘密が！
肩甲骨がキーになるのですが、
「重心移動ワークショップ」では、この飛脚の走りを「片走り」として伝え、
その発展形として、脚によらない自在な方向転換法も伝えています。
そして、飛脚のような片走りでなく、一般的な走りの場合は、
極端な言い方をしますと、片走りを交互に繰り返すことになるわけです。
こういったことは言葉上で理解するのではなく、
実際にワークショップで体感していただくのがいいかと思いますが、
重心移動は肩甲骨をキーにすることで、
これまでとは違った世界が見えてくる！
と思います。
で、実のところ、肩甲骨をキーにしましても、
今回ずっと批判してきました、棒のように倒れる重心移動方法とほぼ似た状態が生じるんです。
っ！！ なにそれ〜っ、だったら同じじゃない！
と思われるかもしれませんよね。（笑）
・・・けれど、決定的な違いが！
肩甲骨をキーにした場合、
体を固めてるようで固まらず、倒れているようで恐怖感は生じず、
常に安定しながらも、勝手に体が進んで行くのです。
安定と（重心が勝手に移動するという）不安定という矛盾が、なぜか成立してしまうのです。
これは私だけが出来るということではなく、
「重心移動ワークショップ」で「片走り」を経験された方々は、
みなさん誰もが不思議がりつつも、あまりの体の軽さで、
「こんなに楽に走れてしまうものなんですね！！」
と、楽しんで下さいます。
この肩甲骨をキーとした重心移動と、一般的にいわれる体を棒にする重心移動との違いを、
挙げておきます。
【体を棒】
不安定さに恐怖心が生まれる
体を固める必要がある
脚が上体から残る
【肩甲骨】
不安定さに恐怖心が生じない
体の柔軟性が高まる
脚は上体と連動
安定感がある
などなど・・・お話に出てこなかったもの、ここにも挙げていないもの、
あとはぜひ体感していただけたらなと思います。
ワークショップ（下記）、予定しています。
１１月１７日 『刀の扱いから、身体の使い方とエネルギーの伝わり方を学ぶ』
１１月２４日 『呼吸力 こきゅうぢから』
１2月１日 『間違わない体幹の鍛え方』
１２月１１日 『脚の無意識最適化と螺旋 ＜動作塾＞』
１2月１８日 『間違わない体幹の鍛え方』
１月１５日 『重心移動と肩甲骨 ＜動作塾 特別講座＞』
来年 １月２７日
『マイミクロスコープ
〜夜のアートマイム劇場〜』
Body,Mind&Spirit
本当の自分の身体は天才だ！
