オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

上達の2段階と次元変換

学んでいること、身につけようとしていること、
早く上達できたらいいですよね?


とはいいましても、
上達には大きく2段階ありまして、
どちらの段階の上達を考えているか?
大事。



さらに、次元の変換という、
一般的な2段階とは、違ったものがあるんです。




まずは、一般的な2段階のお話。





1段階目

できない状態から、
ある一定のレベルに達するまで。



2段階目

そのある一定のレベルから先。




ものすごく、簡単な分け方ですね(笑)



けれど、ここをきちんと捉えていませんと、
思うようには上達できません。



多くの方が、この罠?


に落ちてしまっているんです。


もちろん、気がつかずに。





では、この一見簡単な分け方が、
何を意味するか?
みていきましょう。


1段階目の

「ある一定のレベルに達する」

これ、どのレベルだと思われますか?



これが非常に大きな問題なんです。
というのは、その指標が客観的なものとして存在するわけではなく、
その人自身の中にあるからなんです。



例えば、歩くことや箸遣いなどの日常動作は、

毎日何万回と繰り返しているのに、

上達はしません。



赤ん坊のときは、どちらも全くできなかったわけですから、
練習を積んできてるんですよね。
で、上達した。



そして、、、そして!です。



ある一定のレベルに達したところで、


「これでOK !!!」


を出したんです。




そういわれても、そんな覚えはないって、思われますよね?

私も覚えはありません(笑)



つまり、


無意識のところで


「これでOK !!!」を出したんです。




ですから、そこから先は同じことの繰り返し。
毎日何万回と繰り返しても、決して上達はしないわけです。




何か学んでいること、身につけようとしていること、
一生懸命に繰り返していたら上達する…
そんなことはないんです。



大事なことです。




無意識のところで


「これでOK !!!」を出した状態で


同じことを繰り返しても、


上達はしません!






例えば、身体の使い方を追求する人というのは、

「まだ歩けていない」

と、本気で思えているんです。

だからこそ、試行錯誤して歩けるようになろうとする。



ですから、はたから見て達人のような人が
「まだまだ私なんて」
と言っていても、

本人は、世間的なある一定のレベルには達していることは、
十分知った上での発言です。


ある一定のレベルに達するところで終わってしまうのが、
普通の人です。

そうでない人は、ある一定のレベルに達してからが、スタート。


(実は、この「ある一定のレベル」が次元変換点になり得るのですが、それは後半に。)




これは、そんな歩くことまで考えるような人のことでなくても、
何かの先生やインストラクターでも、同じ。

技術的には「ある一定のレベル」にはなっているから指導者なんですよね。
けれど、同じ指導者でも技術レベルに大きな差がありますよね?

技術レベルがそこから、それほど上がらないで(上げないで?)
指導方法の工夫や人間的魅力でやっている人もいると思います。

良し悪しではありません。

今この場では、技術のお話として、
自分が技術習得・上達とどう向き合っているか?です。




ところで、
ここでいう普通の人も指導者も、気持ちとしては、もっと上達したいと
思っている人は多く、まだ出来ていないと思って練習もしていると思います。


けれど、出来ていないと本気で思えるかどうか?は
なかなか難しい。


無意識のところの「これでOK !!!」の壁は厚いですし、
もし、その壁を崩せたとしましても、
高いレベルのものを肌で感じたりして、
目指すところが見えないことには、
具体策が出てきませんものね。



私のオススメは、


到達できそうにないレベルの人を始めとして、様々なレベルの人がいる環境。


自分と同じくらいのレベルの人、
自分より少し高いレベルの人、
自分よりかなり高いレベルの人、
そして、とんでもなく高いレベルの人。
自分よりレベルが下の人も重要。



で、そういった環境の元で、
先ほどの「歩けていない」のような

当たり前に出来ていると思っていたものに

「実は出来ていないのでは?」と

と本気で思えるようになってきたらいいですよね。



自分がどのレベルにいようと、
そう思えるようになったとき、
どうするか?



ここが、一般的な上達の道筋とは異なる、

次元変換のポイントです!



立つという行為も、手を握ったり開いたりという行為も、
振り向くという行為も…


こんな当たり前のことを
あらためて学習し直す。


丁寧に行なうということではなく、
身体の構造に沿って、活かして行なうことを
学ぶんです。



これをしますと、
一見遠回りのようでいて、
実は、一般的な2段階で到達するのとは全く異なる
次元の違うレベルへ行ってしまうんです!



つまり、根本的な身体の使い方が変わり、
一般的な次元にいたときにイメージしていた世界とは、
全く別の世界に足を踏み入れることになるんです。



一般次元の段階にいる人から、超えた次元の人を見ても
何がどうなって上手なのか、全く見当がつかないので



「なんか違う」




「なんか違うのは分かるんだけど、何が違うのか???」




になります。



私は、この別次元への飛び越し方をレッスンしているのですね。



ですから、先ほどおススメした環境ですが、
真におススメできるのは


一般次元の人と、次元を超えた人が混在する環境です。
一般次元内での高い人、低い人。
超えた次元内での低い人、高い人。




ただ、正直なところ、


踊りでも、音楽でも、スポーツでも何でも、
それぞれの分野の具体的な(特殊な)技術の習得が、
まず何より先行しますから、
この次元変換レッスンを組み込むことは、容易ではありません。



幸いにも、私のところには、
次元変換を知らずとも、
「なんか気持いい」
がベースになって、通い続けてくれる人が多いので、
組み込めているんですね。



普通は、まず組み込めません。


いわゆるセンスのいい人が、

本当に上達するだけのレッスンになっています。



ボディワークを別に学ぶという方法はありますが、
それぞれの分野の具体的な(特殊な)技術との結びつきがなく、
自分自身で模索する必要があり、
それは、やはり容易ではありません。



だからこそ、私はマイムだけでなく、
走り、パンチ、刀、発声…などなどのワークを提供しているんです。

(逆に、これら特殊な技術を通して、
日常の身体の使い方の次元を上げるという意味もあります。)




できるだけ、みなさんが



楽に次元を飛び越えられるように。




もし、そこまでの上達はしなくてもって、思われていても、
超えた次元に入れますと、根本の身体の使い方が違いますから、
日常がとても楽になります。


いいことしかない!


次元、超えませんか?







アートマイム作品『無虚苦 mukyoku』写真 

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.748007661906266.1073741829.100000911163143&type=1&l=abf874f5da

 




ワークショップ




1月13日
 

『重みを感じないで走れる!

https://www.facebook.com/events/136568513672214/



1月13日 

『原始歩き 土曜会

https://www.facebook.com/events/1578656602215854/




1月14日 

『体で伝える力』

https://www.facebook.com/events/1956620441268161/



1月21日
 

『視野と瞑想とムーブメント




1月21日 

『原始歩き 日曜会

https://www.facebook.com/events/127868744576153/



1月28日 

『美しいボディラインと身体のすきま

https://www.facebook.com/events/531579410533020/




2月4日 

体幹力と脚のムチ』

https://www.facebook.com/events/170206537048509/



2月4日
 


2月11日 

『声(音)が響く身体に
https://www.facebook.com/events/201873930383324/



2月18日
 

『股関節・仙腸関節〜楽な腰〜
https://www.facebook.com/events/258856677980549/



2月24日 

『ゆるめる/しめる

https://www.facebook.com/events/1494104120709461/



2月25日 

『声(音)を身体に響かせる 呼吸編
https://www.facebook.com/events/765665506975376/



3月24日