瞑想は少し前までは、非常に特殊な世界のもので
よほど精神性の高い人でもない限り
縁のないものという感じでしたよね？
それが、どうも近頃はそうでもない。
マインドフルネスという形で推奨されたり、
ヨガの一貫として取り入れられたり、
ヴィパッサナー瞑想が広まってきたりしています。
私もアートマイム／オーガニックマイムと瞑想の関係を
何度かここでお伝えしています。
それは、ゾーンに入っていることを前提として
アートマイム／オーガニックマイムは成り立っている
ということでした。
その、ゾーンに入っているとは、
すなわち、
瞑想状態で活発に動けていることだと。
瞑想を実践されている方の、
その目的はそれぞれだと思いますが、
舞台表現に限らず、スポーツでも音楽でも
ゾーンに入っていることを拒む方はいないと思います。
どうでしょう？
ところが、瞑想といいますと
一般的には目を閉じて静かに行ないますよね？
一方、表現など実践の場では
当然、目は開けています。
活発に動きます。
知覚情報の８０%は目から
と言われますから、
実践の場では、
目からの情報が大量に流れ込んできます。
瞑想をしているときの
静けさではいられませんね。
ゾーンからは遠のきます。
そこで
『視野と瞑想と身体』というワークショップを
開催するようになり、すでに何度か行なってきました。
これは
目を開けて見る
ということを重視した瞑想になります。
難しそう？
これまで参加下さったみなさん、だれもが
この感覚に驚き、楽しさを感じているんです。
（この感覚に辿り着けなかった方は、ひとりもいません。）
瞑想が楽しい？
それ、不謹慎じゃない？
瞑想っていえるの？？
前回参加の中に
瞑想指導を長年お仕事にされている方がいらっしゃいました。
「これは、まさにヴィパッサナーですね！」
「クリシュナムルティが、
このときの見え方を
詳細に綴ってるんです。」
と、少し興奮した面持ちで。
私は、恥ずかしながら
クリシュナムルティという人物を知らなかったのですけど、
ヴィパッサナー瞑想自体は１０年以上前？本で出会い、
マイムでやっていることだと感じていたので、
瞑想を専門とされている方から
この言葉が出てきて
驚きつつも、嬉しかったですね。
経験されたことのない方法、感覚とのことで
ご自身の瞑想指導にも
「取り入れてみたい」
と。
ちなみに、
ヴィパッサナーとは「ありのままに見る」
ということです。
この状態のとき
別の参加者の方曰く、
「自分の身体が、全部丸ごと知覚される！」
「普通はどうしても、部分になってしまうのに。」
「見る」ということ、
奥深いですね。
※
次回の『視野と瞑想と身体』ワークショップは未定です。
興味のある方はご相談下さい。
４名お集まりいただけ日程が合えば
ワークショップとしての開催いたします。
個人レッスンはいつでも。
