オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「呼吸」「脱力」「全身」!

「呼吸」「脱力」「全身」という言葉が、重要な言葉として、ブログコメントを賑わしていましたね。
とっても楽しいですわ!

これらのことは、あらゆることの基の基ですよね。

そこで、改めて考えてみることにしましょう!

脱力はある部分の力を抜く、という単純なことではありません。

単純にぶら~んとしてしまっては、意識が行きませんから、それでは、その脱力した体の部分を、使いこなせませんもの。

その脱力した体の部分を、物体としての重みを使いながら、微妙なコントロールが出来ることが重要。

私はそれを、エネルギーを通すことだと思っています。

そして、このエネルギーを通すことと呼吸が、非常に密接にかかわってくるんです。

どのように吸い、どのように吐くか?
体の中のどこを流す(通す)か?
体の外にどう流すか?

呼吸が大事、大事っていいますけど、たくさん吸えて、たくさん吐ければいい、というものではないのであります。

このあたりの具体的な内容は、このブログ上では、伏せさせていただきますけど、重要なポイントです。

(気功とは違いますよ。)

さらに、単に静止した状態での呼吸ではなく、体の動きに応じて、その呼吸を使いこなしませんと、意味をなさないんです。

呼吸法のための呼吸ではなく、体の動きと連動した呼吸によって、エネルギーを通すことが重要。

ちなみにこれは、以前にもお話しましたけれど、動きに呼吸を合わせるわけではありませんし、呼吸しながら動くということでもありません。

で、その体の動きですけど、「全身」がキーワードとは言いましても、単なる全身運動とは全く別物です。

それは骨格の動きであり、且つ、全ての骨が歯車で繋がっているかのように、どこかが動けば、全てが動くという、そういう意味での全身の動き。

そうであってこそ、呼吸も脱力も、本来の力を発揮できるんです。
(と、偉そうに言っておりますけれど、もちろん私も修行の身です。)

・・・身体感覚が伴いませんと、ちょっと何を言っているのか、分りづらいでしょうか?・・・う~んん・・・

いずれにしましても、「呼吸」「脱力」「全身」というのが、それぞれ独立した要素として、存在しているわけではないんです。

ですから、これらの要素の調和具合が、重要であるとしましても、それぞれの要素を頂点とした、きれいな三角形を作るといったことではないんです。

「呼吸」というくくりの中に「脱力」も「全身」も入っていますし、

「脱力」というくくりの中に、「全身」も「呼吸」も入っており、

「全身」というくくりの中に「呼吸」も「脱力」も入っている(ぅ、・・・くどい。)という、シンプル且つ複雑な関係です。

ひとつの要素を取り上げて、訓練していくことで、他の要素を引き上げるということも、あるとは思いますけど、難しいと思います。

全ては繋がっている、同一だということを、まずは頭で理解し、徐々に、体が実感できるようになれたらいいのではないでしょうか?

私は自分の講座やクラスで、この先導役になることが、非常に重要な仕事だと思っているんです。(うまくいっていると、いいんですけど・・・)

「呼吸」「脱力」「全身」、あらゆることの基の基でありながら、永遠のテーマ。

楽しく追求したいものですね。

(実は、追求すればするほど、楽しくなるんですけどね!)