オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

表現する際に忘れがちな大事なこと

何かしら伝えようとするものがあって、

それを説明するのではなく、

「表現」という形をとる以上は、

受け手の感情を動かすことが重要。

 

 

当たり前と言えば当たり前なんですけど、

これが、意外に難しいんです。

 

しかも、ここでいう難しさは、

受け手の感情を動かすことの難しさではなく、

そもそも、その必要性に思いが至ること自体の難しさなんです。

 

ん?どういうこと?

受け手の感情を動かさなくてもいいって思ってしまうの?

 

と思われますよね。

 

 

これは、受け手の感情を動かさなくてもいいと思っているかどうか

というよりも、

伝えたい内容を理解してもらえれば、人の心が動くだろうと、

どこか無意識のところで考えていることで、

受け手の感情を動かすためのことを放棄してしまっているということなんです。

 

 

 

つまり、理解という頭のことと

感情という心のことと

本来別であるものを

同じだと考えてしまっていることがあるというお話なんです。

 

ただここで「考えている」と言いましても、実際には

考えていないからこそ、だと思います。

 

 

例えば、小説でも映画でも

あらすじをどれだけ詳細に知っても、

全編を読む・観るという経験とは全く異なりますよね?

 

これ、受け手の時には分かっているはずなんですけど、

自分が発信・表現する側になったときに、

このことを忘れてしまい、

極端な言い方をしますと、あらすじとして面白ければ、

全編もそのままの面白さになると思ってしまうんですね。

 

 

 

演劇の世界でもあるかとは思うんですけど、

パントマイムなんかですと特に、どうしてもただ無言でお芝居して

主人公が何をしているかを説明するだけのようなものになりやすいんですね。

 

で、受け手はセリフがないのにストーリーがよく分かって感動しました

といったことになったりするのですけど、

それは感動ではなく、感心なんですね。

 

感動と感心は、全く違うもの。

 

感動は心のこと。

感心は頭のこと。

 

パントマイムとは関係なく、

どうも、世の中、

感心と感動をごちゃごちゃに考えていて、

感心を感動としてしまっていることが多い気がします。

 

そうそう感動することなんてないと思うんです。

 

※「感動」については、こちらをぜひ。

『安易に感動してませんか?』

 

 

と考えてみますと、感動ではなく感心する経験しかありませんと、

表現する際に、

感心させられれば良いと思ってしまうのかもしれません。

 

 

極端な話、あらすじは凡庸でも感動させられるようなものに出来得ると思うんですね。

であれば、人の感情を動かすためには何が必要かが

見えてきますよね。

 

 

と、偉そうにお話してきましたけれど、

私自身、感情を動かせるものを創るのは簡単ではありません。

 

それでも、表現する人には、

受け手の感情を動かすことの必要性を知っていて欲しいと思い、

こうして書いてみました。

 

 

アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真

 

 

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