いやぁ、良さような本ですよ。
本屋でちらっと立ち読みした程度なんですけど、テニスのハウツーものでして、
ダブルコア理論というものに基づいて、いろいろと分かりやすく説明してありました。
(確か、骨でスイングする・・・云々というような、タイトルだったような・・・)
ごく大雑把に言いますと、
「両方の肩と両方の腰骨をつないだ長方形、これを潰して、
平行四辺形にして身体を使いましょう。」
といったところでしょうか。
これは2軸動作と通じるもの、と言いましょうか、私の中では、同じものではありますけど、
2軸動作より、もしかすると分かりやすいかしら?と思いました。
この本の中で、どの程度まで書かれているのかは、
きちんと読んでいませんものですから、分かりませんけど、
この平行四辺形の操作に必要なのは、股関節と肩甲骨だと思うんです。
股関節と肩甲骨、それぞれがきちんと回旋するといいますか、捻り込むように使い、
さらに両者の連動によって、大きなパワーを生み出すわけです。
筋肉パワーに頼るパワーではなく、骨格の動きを利用したパワーですね。
一時期よく話題に取り上げられていました、「ナンバ」ですけど、
ナンバはその言葉から、勝手なイメージが生まれやすく、
多くの人が完全なる誤解をしてしまったと思うんです。
スポーツ選手が取り入れた動きは、いわゆるナンバではないんですよね。
右足と右手が同時に出るような動きが、使えるわけがありませんでしょ?
昔の日本人にしましても、ナンバで歩いていたわけではありませんし。
古武術でいうナンバは、いわゆるナンバではないんです。
ただ、他にいい言葉が無かったのだと思いますよ。
2軸動作、ダブルコア理論、ナンバ(古武術動作)、
どれも同じことだと思うんです。私は。
まぁ、それぞれの専門家の方からは、
「違うっ!」
と言われてしまうかもしれませんけど・・・
・ ・・それでも、今のところ、私の中では同じでありまして、
私のマイムは、この「2軸動作、ダブルコア理論、ナンバ(古武術動作)」抜きには、
語れないものなんです。
これらの動き方、一見2次元的ですけど、実はこれらこそが3次元的、立体的でありまして、
その立体性が身体表現としてのマイムの表現力に繋がるんですよね。
このことは、私がいつも言っております、
「ポジション・形ではない」
ということにも、繋がるんですよ。
ただ、まぁ、、、この辺りのことは、どんなに言葉を尽くしましても、
分かってはいただけないでしょうけど・・・ふぅ~ぅぅ。。
もし、私の動きをご覧になって、
「何かが違う・・・けれど、何が違うのか、分からない。。。」
と思って下さったとしましたら、
その「何か」の中には、この「2軸動作、ダブルコア理論、ナンバ(古武術動作)」も
含まれているんだと、思っていただければと思うんです。
あまり説明になっていないような気もしますけど・・・
まぁ、いずれにしましても、スポーツにしましても、マイムにしましても、
一般的に私たちが教わってきた類いの動きの延長線上にはない、そんな動作なんです。
テニスのダブルコア理論、一見、まったくマイムには関係無さそうですけど、
実に参考になる理論です。
もしどこかで目にすることがありましたら、ぜひ、お薦めです。
(って、自分はちらっと立ち読みなんですけど・・・まぁ、それはそれで。)