オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

あなたの感情の感度は?

感情覚・・・

前回、運動覚のお話を少ししましたけれど、動きを感じる力と同じように、
感情を感じる力というものを、
この感情覚という言葉で考えると、ちょっとわかりやすくなるのでは?と思いまして、勝手に新しい言葉をつくってみましたぁ~。

演技・表現のリアリティーというのはまさに、この感情覚の感度が大きく作用すると思うんですけど、
そういった表現の世界にたずさわっていない人にも、非常に役に立つ重要な力だと思うんです。

感情覚の感度が低い人は、きっと自分の感情に振り回されやすいだろうと、想像できますでしょ?

ただ、まぁ、感度が高ければいつも自分をコントロールできるのか?といいますと、
それは、そのままイコールではないでしょうけれど、
その潜在力はやはり感情覚の感度に比例して高まると思うんですよ。

いずれにしましても、感情覚の感度が上がらないことには、コントロールのしようがないことは確かですから(自分が何を感じているかを分からずに、コントロールなんて出来ようがありませんものね。)、
鍛えるに越したことはないですよね。

で、その鍛え方。

それは運動覚のときにもお話しましたように、まずはいろいろな感情を経験することだと思うんです。

その経験を積むために、できるだけ非日常的な機会を持つようにするということもあるでしょうし、
そうではなく日常の中で刻々と変化する自分の感情を逐一観察するという方法(ヴィパッサナー瞑想の第2段階にあたるのかしら?)もありますでしょう。

JIDAIマイムクラスでは「真呼吸クラス」で取り入れている『エモーショナル・ボディワーク』が、そのレッスンに当たるでしょうか。

『エモーショナル・ボディワーク』とは、
呼吸の仕方(オイリュトミーの頭部呼吸に似ているところがあるのかもしれませんが、よく分かりません・・・)や、
空間と自分(身体)との関係を調整することで、
いろいろな感情をつくり出していくものでありまして、
感情を心(頭)だけで理解するのではなく、身体全体で感じることになるんです。

(詳しくはまた別の機会に)

と、どんな方法でありましても、感情覚を鍛えるために、いろいろな感情を経験しましたら、
その状態を記憶しておくことも重要ですね。

それも出来ることなら身体が記憶するように。

ふぅぅ~、話が長くなりそうですね。またあらためて、ですね。