オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

あなたの身体はもっと素敵になれる?

運動覚・・・

こんな言葉をどこかで聞いたことがありますでしょうか?
自分自身の身体(関節)がどう動いたかを感じ取る力のようですね。

これはスポーツに限らず、日常の箸の上げ下ろしでも、裁縫でも、お茶のお点前でも、
まぁ、あらゆることに関係する大事な感覚ですよね。

この運動覚の感度が高くなればなるほど、いい動きができるというわけです。
逆に言いますと、感度が低いと動きがぎこちなくなってまったりするということですね。

礼儀作法でも、○○道でも、スポーツでも、何かを学ぶということは、
指導者の運動覚を学び取る
ということがあると思うんです。

ですから、もし指導者の運動覚の感度が低かったりしますと、
習う側はよほどのことがない限り、いい動きは学びとれないということになってしまいますね。

ただし、その指導者が自分では出来なくとも、
「いい言葉」を知っていますと、習う人の感性次第でいい動きを身に付けることは可能かなぁ、、、


ところで、世の中では一般的に身体のことを扱うとき、
どうしても筋力不足を補いましょうとか、ストレッチが必要ですねって、なってしまいますでしょ?

けれど、大事なことはこの運動覚というものを鍛えることだと思うんです。

運動神経とは一緒にしないで下さいね。かぶるところもありますけど、
例えば、箸の上げ下ろしがきれいにできるかどうかは、運動神経とは関係ありませんでしょ?

ちなみに礼儀作法的なものは、心の問題もありますけれど、運動覚が非常に重要。
心と身体の動きがどう結びつくか?です。

で、運動覚の鍛え方ですけど、ひとことで言いますと、
いろいろな動きをやってみることだと思うんです。
多くの方もそのことは漠然とは分かっていますでしょうから、自分の専門以外のものを習ったりしますよね。

ただ、その際注意しなくてはいけないと思いますのが、運動覚を鍛えるということを忘れないようにということなんです。

例えば、ダンサーが武術をならったとしまして、
単に今までにない振付けにつながるであるとか、精神論的なところだけに心奪われてしまいますと、
本質的な動きの質の向上にはつながらず、もったいないと思うんです。

幸いにもJIDAIマイムクラスに通ってきてくれる人たちは、マイムと同時に運動覚を鍛えているという意識がありますから(そんな直接的な言葉は投げかけませんけど)、
マイムとは全く関係の無いものにでも、すぐに共通点を見つけられるようなんです。

自転車こぎでも、クライミングでも、ジャグリングでも、カポエイラでも、何でも。

身体の理解度が早くなるんです。

さて、運動覚を鍛えるのに何も激しい動きしなければいけない、ということもありませんし、
苦しい筋トレとも、ストレッチとも違いますから、今までの身体へのアプローチを少し変えてみるのもいいと思いますよ。

素敵な動きを手に入れてみたいと思いません?